すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

遅かった

 H先生から教えて戴いた場所へ早速GO!おお生えている。しかもごっそりと。ヤマドリタケモドキの群落じゃ~。うひょ~! と喜んだのも束の間、どれもこれも大きすぎるでは無いか。大きすぎるのは大抵虫が入っているし、例え入ってなくとも、この生えている奴は少しもう盛りを越していて活きが悪い。

 

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おほー、いっぱい出てるよ~ん。でもちょっと古いなあ。

 

 まあ、少し小さめの奴を採ったが、余り収穫は無かった。はてそれはさておきムラサキヤマドリタケが無いなあ。ここじゃないのかな? そこでもう少し先へ行ってみると有りました。しかしこれも古い。やはり夏キノコは成長が早いから、1日と言わず大きくなるから油断出来ない。H先生が見つけた時は丁度いいのがあっても、もう今日では駄目なのだ。全くキノコはタイミングだなと熟々感じる。

 

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ムラサキヤマドリタケも結構あったんだけど、やはり古かった。

 

 まあ、これも少しでも小さめ、若そうなのを見繕って採取してきたが、余り活きは良さそうでない。ま、駄目なら諦めよう。帰りがけに土手の所に密集して生えてるキノコを発見。アミタケか?と思ったが、良く見たらやはりチチアワタケでした。中々ウヒヒヒと喜ぶほどの収穫はそう簡単に無いようで・・・・。

 

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ぬか喜びだったベ。やっぱりチチアワタケだあ。

 

 帰ってからキノコは塩水に浸しておいた。果たして何本食べられる物が有る事やら・・・。

修理代?

 キノコ博士のH先生から電話が有って、ノートパソコンの電源が入らないと仰る。昨日まではちゃんと入っていたとのこと。まあ、こんな時は案外電源コンセントがよく挿してないことがあるので、それをちょっと確かめて欲しいと伝え、それでもまだ駄目だったら、また電話を下さいと言っておいた。

 

 しかし程なくしてまた電話が有り、やはり駄目だと仰る。は~て、これは弱ったな。電源が入らないとなると、大体ACアダプターか、パソコン内蔵の電源部が怪しい。しかし、昨日までは何の前触れも無かったと言うことだから、どうもおかしい。車で出たついでもあってH先生のお宅へ寄ってみた。

 

 ノートパソコンを持って来て戴き、ACアダプターを接続し、電源を入れてみたが、何の反応も無い。う~、弱ったべ。一応ウチへ持って帰って詳細に調べてみますと言ったが、内心は電源部が壊れたのかも知れないと思っていた。先生は14日にこの前作った大事なデータの発表をしなければならないので、何とかしたいとの事。私はハードディスクは壊れていないと思うので、それは何とかなりますと回答した。でもやはりその前にパソコンを何とかしなくては。

 

そして一応ACアダプターを外し、バッテリーで起動するかどうか試してみたが、これも駄目。こりゃあいよいよ電源かな? と思いつつ、バッテリーは使わない時は外しておいた方がいいですよ。普段はどうせACアダプターを接続して使っていらっしゃるのだろうし。バッテリーを接続しっぱなしと言うのはバッテリーが早く消耗するんですよ。ほら、バッテリーなんて簡単に外せるんですから。

 

 と説明しつつバッテリーを外した時、あれ、何か外れかけていたみたいだなと感じた。まあ、それをまたちゃんと元に戻して、例しにもう一度電源を入れたら、今度はちゃんと動作するでは無いか。あんら~、さてはバッテリーが先程試してみた時はちゃんと嵌まってなかったから、接続不良で電源が入らなかったのか。するともしや・・・・。

 

 またACアダプターを繋ぎ、電源ボタンを押した所、今度は見事に起動するではないか。つまりこう言う事だ。バッテリーが中途半端に接続されていると、ACアダプターを繋いでいても電源は入らないって事か。普通はバッテリーを外していてもACアダプターが接続されていれば、ちゃんと電源は入るのだが。まあ、この辺がパソコンはブラックボックスなんだな。(笑)

 

 ともかく結果オーライ。その後はお茶を飲みながらのキノコ談議となった。H先生は今日〇〇公園へ行ったら、ヤマドリタケモドキとムラサキヤマドリタケが沢山出ていたよと仰った。採らなかったんですかと尋ねた所、別な用事で行ったものだから、採らなかったとの事。そしてその場所を私に教えてくれた。先生はパソコンを見てくれた出張料を払わにゃならんと仰ったけど、キノコの出ていた所を聞けば、それで十分。明日早速行ってきま~す。(笑)

え、もうキノコ?

 秋田にお住まいの野良猫様よりヤマドリタケモドキ発見のお知らせをブログで拝見。うーむ、お盆過ぎからの長雨で今年は出が早いのかも知れんと思って、こりゃあそのうちお山を覗いてみなくてはと思っていた。ところが本日Uさんがウチの町内の集会場の帰りに道沿いではあったが、Sさん宅の屋敷内に「ダンベ」みたいなキノコが出ていたよと私に知らせてくれた。

 

 まあ、まだアミタケが出るにはちょっと早いので、おそらくヌメリイグチかチチアワタケ辺りだろうと思ったが、早速その場所へ行ってみることにした。不食キノコだろうと推察しつつも、ちゃんと入れ物を用意して行くいやらしさ。(笑)あー、キミ、これは武士のたしなみと言うものだよ。万が一と言う事が有るでは無いか。

 

 エー、しかし、その一つに当たると言うことは中々無い訳でありまして、やっぱりチチアワタケでした。(笑)でもチチアワタケにしても今年は出るのが早い。ひょっとして他の場所なら出てるかも? と、またまたスケベ根性丸出しにして、毎年採取する場所に向かうのでありました。

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やっぱりチチアワタケだったぞよ。(笑)いっぱい出てたのに惜しい!

 

 だが、やはりまだアミタケが出るにはちょっと早いようでした。アミタケのアの字も無い。しょうがないからキノコの森へ行ってみることにした。イグチ類のキノコは出ていたが、食べられそうな物は無い。しかしアカヤマドリの幼菌1本だけ発見。まあ、無いより増しか。

 

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またまたアカヤマドリさんですよ。ま、出てないより増しか。(笑)

 

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えーと、これは何かな? イグチ類はちょっと見ただけでは中々同定出来ない。

 

 明日はまた他を当たってみることにしよう。今週はこれからまた暑くなる予報が出ているから、今のうちがチャンスだ。果たして今秋のキノコは豊作か否か? 昨年は私にとっては不作の年だったので、今年こそリベンジじゃー。

 蔵王山へお気楽登山(その2)

 さてお山でかいた汗を流さねばならない。で、向かった先は蔵王温泉「大露天風呂」。昔入った志賀高原の山田温泉みたいな露天風呂だった。ただ洗い場が無いのが残念。これで入浴料550円(ロッカー料を入れると実質650円)はちょっとお高いと思うよ。 ま、観光地だからやむを得ないか。

 

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ここから葦簀(よしず)張りのトンネルを抜けて露天風呂へ。

 

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山際の渓流からお湯を引き込んでいる。

 

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建物設備が大して無いから、お金かかってないよね~。(笑)

 

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引き込んでいる渓流の水自体が暖かいのだ。

 

 さて汗を流したので、本日泊まるペンションへGO!そのペンションは蔵王温泉街からちょっと下った所に有って、そこの地域がさながらペンション村みたいになっている。

 

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本日はその中の「あっぷる」というペンションに泊まる。このペンションはオープンガーデンで有名なのだが、今は花は端境期なのでちょっと残念でした。

 

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オープンテラスのテーブルに鎮座ましますはこの家の猫ちゃん。可愛いなあ。

 

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私達は2階の部屋に泊まる。今晩は私達を含めて3組のお客様が有った。

 

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食堂です。中々洒落た雰囲気です。

 

 ここのご主人は何にでも拘っている人で、食材などもなるべく無農薬、無添加を心がけているとの事。また趣味も多彩でガーデニング、渓流釣り、山菜、茸採りなど幅広い。このペンションの売りは美味しいワインが飲めること。これにも相当拘っていて、料理に併せてワインを選んでくれました。お陰様でメイン料理のポークステーキなど大変美味しく戴くことが出来ました。感謝、感謝。

 

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夕食はとても美味しかったよ~。

 

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最近は余り頻繁に行かなくなったけど、以前はそこらじゅうに釣りに行っていたとのこと。渓流釣りの見事な竿。

 

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ご主人自ら作成の岩魚の剥製。

 

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外のフラワー・ガーデンに集まってくる昆虫を捕らえて標本にしている。ご主人は昆虫食についても熱心で有った。

 

 美味しく夕食を戴きながらご主人や他のお客様達とも楽しく語らうことが出来ました。これもペンションならではの利点ですね。

 

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翌日の朝食です。お腹一杯になりました。(笑)

 

 

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あれ、もう1匹猫ちゃんがいる。話を聞くとどうもこれはノラちゃんらしい。

 

 さて翌日は山形市内観光です。霞城公園、その中に有る山形市郷土館(旧済生館本館)、山形美術館、旧県庁舎の文翔館などを見て回ります。

 

霞城公園内の駐車場に車を駐め、まず復元された門や望楼などを見ます。そしてお目当ての済生館です。

 

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この門は迫力有りました。ロケや何かで使われそうですね。

 

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公園内に有る出羽山形藩最上義光公の銅像

 

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山形県立病院で有った旧済生館。(現山形市郷土館)。ユニークな形が特徴だ。

 

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各部屋が円形に配列されているため、移動が容易で有ったと思われる。

 

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こう言った古く個性的な建物はいつまでも残っていて欲しいと思う。

 

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中庭

 

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3階へ通じる螺旋階段

 

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2階のホール。壁に「済生館」の扁額がかかっている。

 

 次いで山形美術館を訪れます。ここは今「ロマンティックロシア」と題して、ロシア国立トレチャコフ美術館所蔵の絵画を展示しています。お目当ては「ロシアのモナリザ」と異名を取るイワン・クラムスコイの描いた「忘れえぬ女」。一見小生意気な感じの女性肖像画だが、良く見ると中々味わいが有った。その他の絵も普段余り19世紀のロシア絵画とは接触する機会が無かったので、中々良かったと思いました。しかしこの山形美術館は何と言っても常設展示が素晴らしい。モネ、ルオー、ピカソブラマンクセザンヌルノワールマティスカンディンスキーユトリロドガシスレー、マネなどの印象派の巨匠達の作品がズラリと展示されている。また新海竹太郎、竹蔵の彫刻も見事だったし、与謝蕪村の「奥の細道屏風」がここに所蔵されているのも驚きだった。中々お金持ちの美術館だなあと言うのが私の感想で有る。

 

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山形美術館

 

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イワン・クラムスコイ「忘れえぬ女」

 

 さて最後は旧県庁舎で有った「文翔館」を訪れる。折から建物の前では何かイベントをやっていて賑やかだったが、建物の中は見て回れた。建設が1916年6月でイギリス・ルネサンス様式を基調とした煉瓦造りの建物だ。やはり当時の県庁舎とあって中はかなり広い。幾つかの部屋は今でもイベントなどで使用され、現に訪れた時もあるイラストレイターの展示会が有った。まあ済生館と言い、この文翔館と言い、こんな古い建物が現存している街が羨ましい。

 

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文翔館。石造りの中々豪壮な建物です。

 

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館内、階段の手すりといえども見事なものです。

 

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会議室に使われた部屋だろうか。壁に掛かっている絵画も有名画家のもので有る。

 

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部屋の一部は郷土の歴史を展示してある。

 

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中庭

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立派な時計台も付いている。

 

 慌ただしく見て回ったが、とても充実した市内観光だった。昼食を摂り、一路柏崎へ向け出発。前夜余り眠れなかった私は途中でMさんに運転を交代して貰いました。ペンションでお酒をご馳走になったり、翌日の昼食を奢って貰ったり、Mさんにはご馳走様でした。そうそうあの素敵なペンションを探してくれたのも彼でした。Mさん、今回は有り難うね。

蔵王山へお気楽登山(その1)

 「自分ばっかりお山へ行っててずるいぞー。俺たちはどうなったんだ?何処か連れてけ。ただしあんまりキツくなくて景色の良い山がいいぞ。」

などと我がお散歩クラブのロートルメンバー二人は勝手なことばかりほざいている。しかし、今年はホントに大した山へ行ってない。今年の4月以降はクラブとしては行ってなかったので、流石に何処かへ行かなければならない。

 

 そこでリクエストを募った所、Uさんから蔵王山がいいと提案された。何でも頂上近くまで車で上れるから、大して歩かなくてもいいとのこと。オイオイ、登山てのは歩くのが当たり前なんだけどな。しかし我がロートルクラブは皆あっちこっちが痛いだの、具合が悪いだの言ってるから、長丁場の山はどうしても敬遠される。Uさんの言うのももっともだから、今回は全員一致で決まった。蔵王山はまだ誰も行ってないのも決定の理由だ。

 

 さて何分にもこの所お天気の方が不安定なので、行く日を決めるのが難しかったが、8月24,25日が雨がなさそうなので、この日に決定。当日は午前5時50分に我が家を出発。北陸道から日本海東北道を経由して、一路蔵王山を目指す。ところで蔵王山という名のお山は存在しなくて、幾つかの山が集まって蔵王山という山を形成している、まあ、赤城山榛名山みたいな物だ。だから蔵王山と言うより、蔵王連峰の呼称の方がふさわしいのかも知れない。本日登るのはそのうち刈田神社の有る刈田山と最高峰熊野岳だ。その他外輪山は多々あるけど、軟弱な当クラブはこの位が適当な様で。

 

 小国街道を通り、蔵王エコーラインやハイラインを上って行く。途中で気温はどんどん低下し、外気温の方が室内設定温度の21.5°より低くなり、冷房が暖房に切り替わってしまった。そして4時間余り車を走らせて、漸くゴールの蔵王レストハウスの有る駐車場に着いた。外はガスで一面真っ白。おまけに台風並みの強風が吹いている。

 

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ガスの中を曲がりくねった道を通り、漸く着いたが、視界はこの通り。全然見え~ん。

 

 レストランに貼ってある気象情報を見ると風速は8~11m 気温は11.5°と有った。どひゃー、さ、寒そう。こりゃあ雨具を着なけりゃならん。と言う訳で皆身支度を調え、10時20分いざ進軍開始。しかし風は猛烈に強く、油断すると体ごと持ってかれそう?まず刈田神社の有る刈田山を目指す。と言ってもレストハウスから僅か100Mほどの所だ。風が強い中、神社に辿り着く。ここで本日の安全祈願をして(あ、賽銭あげるの忘れた。これじゃ御利益無いよね。)ついでに社務所で山バッジを買う。登ってない所の山バッジを持ってるのはイヤだから、こうなりゃどうでも登らにゃならん。一同行ける所まで行こうぜと決心して出発。

 

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刈田山神社もガスの中。

 

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賽銭もあげんと登山の無事を祈願する。(図々しい!)

 

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神社の側に有った寒暖計を見ると、11.5°どころか、何と7°。これに風が吹いてるから、体感温度は5°位かも?

 

 とにかく風が強い。おまけにガスが掛かってるから、注意して進まなければならない。蔵王山はだだっ広いので、ガスが掛かると全く方角が分からなくなってしまう。そのため、道に迷わない様にコースに沿って標柱がズーッと立てられているが、これはホントに有り難かった。

 

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コースを見誤らない様に標柱が立てられている。

 

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途中までは全くお釜は見えなかったが、暫くすると僅かだが見えてきた。おお、刈田山神社の御利益、御利益。(賽銭もあげんと、よう言うわ)

 

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風は相変わらず強いが、少し陽が差してきた様で、周囲がいくらか見える様になってきた。

 

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おお、やったべ。お釜が見えてきたぞー。来た甲斐が有った。ふふふ、これもワシの日頃の心がけが良いからじゃのう。(勝手なこと言ってる)

 

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「馬の背」と呼ばれる岩がゴロゴロしている急登に出る。正面に立つは石造りの避難小屋だ。

 

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稜線の分岐点に来る。少しがガスが取れてきて、だいぶ遠くまで見通せるほどになった。

 

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このストーンヘンジに有る様な石門は何のために作ったの?昔の避難小屋跡かな?

 

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石造りの避難小屋じゃないと、今日みたいな強風だと飛ばされちゃう訳ね。

 

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漸く周囲の山も見えてきた。今日は早くに登った人は失敗でしたね。この景色を拝めずに下山したんだから。

 

 稜線上をちょっと行くと、蔵王山の最高峰、熊野岳とそこに有る蔵王神社が見えてきた。歩き始めて1時間20分ほど。こりゃあホントにお気楽登山だベ。今日は寒い位だから、全然水を飲まなかった。先週の鹿島鎗とはエライ違いじゃ。

 

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蔵王神社と避難小屋。強風で手振れしてしまった。スマン。(風が強いと、そのせいに出来てエエのう)

 

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最高峰熊野岳。頂上はなだらかで広いが、相変わらず強風が吹きまくっている。

 

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蔵王山神社。下山の無事を祈る。因みにまた賽銭はあげなかったよ~ん。(この確信犯め!)

 

 避難小屋に入り、昼食を摂る。頂上にこう言う小屋が有るのは本当に有り難い。外は強風が吹きまくり、とにかく寒い。ここで暖が取れるのは良かった。次から次へと登山客がやって来て、小屋はたちまち一杯になる。余り長居して他の人が入れない様では悪いので、昼食を済ませると、早々に小屋を後にして下山に向かう。

 

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下山は一段と周囲が見えてきた。お釜も午前中とは比べ物にならないほどクッキリ。

 

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湖面は妖しいまでのエメラルド・グリーンだ。

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火口湖の周りの風景もおつなもので。右手にお釜を見下ろす展望台。

 

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火口湖の近くまで下りて行ける階段。ここからの眺めは圧巻だ。

 

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レストハウスを出た所の展望台。最初にここが見えてりゃねえ。奥の山が熊野岳

 

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まだまだ風は強いんだけど、すっかりガスが取れた様だ。午後からやって来た観光客は運がいい。

 

 風が強くなくて、ガスが掛かってなけりゃ、まだまだ見たい所は有ったんだけど、まあ、今回は無理をしないことにした。本日泊まるペンション目指して再び車を飛ばします。続きはまた明日。

オラは死んじまっただー(2度目の鹿島槍ヶ岳登山)その3

 さて、いよいよ下山だ。基本的には高い所から低い所へ下りて行くのだから、そんなに体力は使わないと思っている人もいるかも知れないが、どっこい、自転車で下りる訳じゃ有るまいし、事はそんなに簡単では無い。山登りという奴は必ずアップダウンというのがある。帰りの場合、行きに下った爺ヶ岳から冷池山荘までがほぼ下りだったから、帰りはこの逆となる。ここが地獄の登り返しだ。なにせ今迄に相当体力を消耗しているから、例え下りと言えど、足を動かすだけでも疲れる。

 

 まあ、悲観ばかりしていてもしょうがない。とにかく歩かねば着かないのだ。登山口の扇沢に向かって出発! 布引山を下山している途中で、今日扇沢から登ってきた女性と出会った。何でも日帰りで鹿島鎗をやっつけると言う。オホー、大した女傑だ。14年前に私がしたことを、今度はこのうら若い女性がチャレンジしている。しかし時刻は9時を回っている。これから布引、鹿島鎗と征服しなければならないから、まだまだ油断は出来ない。まあ北峰へ行かなければ何とかなるだろう。でもこの時は熟々若さが羨ましかった。

 

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何でもない所でも、油断して足を滑らせば、一直線に眼下の沢へ転がり込む。

 

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トリカブトの群落

 

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雷鳥さんご一家と遭遇。親子で6羽ほどいました。私ってよく雷鳥さんと出会うんですよねえ。ご縁が有るのかな?

 

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このイワカガミに似た花がわかんないんだよねえ。

 

 午前10時に冷池山荘に戻ってきた。昔だったら1時間で戻ってくる所だが、老いさらばえた現状ではやむを得ない。ここで軽く昼食を摂って10時20分出発。だがここからは登りとなるので、足取りが重い。登っては休み、登っては休みを繰り返し、遅々として進まない。だがまた足が痙攣するより増しだ。Nさんには悪いが、この分だと種池山荘到着は午後になりそうだ。

 

 更にトラブルが発生していた。かなり後になってから気がついたのだが、カメラのモードダイヤルが、絞り優先からシャッター速度優先にいつの間にか切り替わっていた。あちゃー、折角帰りの景色も撮ったのに。露出オーバーでみんな白く飛んでしまっている。うー、コマクサの写真も有ったのにぃ。油断大敵じゃあ。

 

 やっとの思いで爺ヶ岳を通過。後は下るだけじゃ。種池山荘前には午後12時45分着。Nさんはちゃんと待っていてくれた。ここで午後1時まで休憩させて貰って、いよいよ後は扇沢へまっしぐら。・・・の筈だったんだけど、そうは中々問屋が卸さない。下りだから、最初は順調に足を運んでいた私も、疲れからか段々下る速度が落ちてくる。残り1kちょっとのところで遂にNさんに先へ行って待っててくれとお願いする。下りが得意な私としては、こんなのは初めてだ。

 

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黄金岬と書かれた看板の所へ来た。もうかなり下っては来ているのだが、私の軟弱なアンヨはここから更に速度低下を来す。

 

最後の方へ来て、後ろから来た男の子にも抜かれた。こ、小癪なクソガキめがぁ!あかん、ち、力が出ん。情けなや~。

 ああ、嘗ての鬼の様な体力はどうなった? 昔の光今何処? 駿馬も老いれば駄馬に如かず、などと嘆いたって、登山口が向こうの方から私に近づいてくる訳じゃ無し。歩くしか無い。もうボロボロの状態で登山口に下山したのは丁度午後4時だった。ウッソー、前回は日帰りでも午後3時半には下りていたぜ。(ハイハイ、分かりましたがな。アンタはんが若い頃体力が有ったのは)

 

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か、帰って来まひた~。もうボロボロ。

 

 もう完全に私は死んでいた。そのまま夢遊病者の様に車へと足を運ぶ。気付いたNさんが、車を持ってきましょうか? と私の所へ来て言った。恐らくかなり与太っていたに違いない。車の所で少し休み、エアコンで涼むと、漸く少し回復した。この後温泉施設へ行き、一風呂浴び、帰りに夕食を摂ると、やっと人心地が付いた。車だったら、あっという間に信濃大町から糸魚川へ来てしまう。でも文明の利器に慣らされたアンヨと体は酷く軟弱になっていたのでありました。はい、この項おしまい。

 

オラは死んじまっただー(2度目の鹿島槍ヶ岳登山)その2

 昨日もそうだったが天気予報は晴れとなっていてもお山の天気は分からない。朝は良くても日中ガスがかかることが多い。したがって朝が写真を撮る時の勝負時となる。その為にも山荘に宿泊するのだ。朝食を5時に済ませ、山荘前の展望台にご来光を拝まんとして出る。しかし雲の中に太陽が隠れていて、もう水平線から出ているのに、中々その姿はお目に掛かれない。漸くご来光を拝んだ時は、周囲を赤く染める太陽光線では無く、日中の太陽光線で有った。朝焼けの鹿島槍ヶ岳を撮りたかったが、そうこちらの注文通りには行かない様だ。

 

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漸くお天道様が雲の中から現れた。

 

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朝日を浴びる鹿島槍ヶ岳の大岩壁。

 

 私は本日何処まで行けるか不安なので、Nさんに先に行って貰って、私はテント場か、布引岳辺りで引き返そうと思っていた。それほど疲れていたし、足の調子も良くなかった。ただ朝の山々の美しい写真は欲しい。取り敢えず見晴らしの良いテント場に行ってみた。

 

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テント場は山荘から150Mほど離れた展望の良い高所に有る。山の日を含む連休中は満員だったそうだが、今日は比較的空いている。色とりどりのテントに朝日が映える。

 

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剱岳の荒々しい姿が見えていた。これですよ、これ。日中のぼやけた様な姿は見たくない。キリッとした姿は朝ならでは。

 

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こちらはお隣の立山爺ヶ岳鹿島槍ヶ岳立山剱岳の絶好の展望台だ。

 

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リンドウ。ここからお花畑が始まる。

 

 さてこの先へ進もうかどうか迷ったが、まだアンヨは大丈夫みたいなので、取り敢えず布引岳まで行ってみることにした。やっぱり人間は欲が出るもんですなあ。(笑)

 

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だいぶよれよれだけどウサギギク。

 

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イブキトラノオ

 

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ここはまだゴゼンタチバナが残っていました。

 

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クルマユリ。ここしか咲いてなかったみたい。

 

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トモエシオガマ。今が盛りらしく、至る所に咲いてました。

 

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私の好きなキヌガサソウが人目を避ける様にひっそりと咲いてました。でももう花も終わる寸前ですね。

 

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お花畑を通過し、通ってきた後ろを振り返る。爺ヶ岳の三つの峰が見える。

 

 いよいよここからが核心部だ。布引岳の急登が始まる。私は前日の轍を踏まぬ様、ゆっくりと一歩一歩、確実に歩を進め、決して無理をしない様、息が切れたら休みながら登る。

 

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少し登ると立山剱岳方面や針ノ木岳蓮華岳方面が朝の陽光を浴び、美しい。

 

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剱岳山頂部

 

 何とか布引岳の頂上へ着く。周りは360度のパノラマだ。頂上にいた人に私の写真を撮って貰って、次の鹿島槍ヶ岳へ向かうべきかどうか相談する。前日足を吊って、ここでまた無理をすると大幅に下山が遅れる。潔く引き返すか? しかしもう鹿島槍ヶ岳は目と鼻の先だ。ここまで来て撤退も癪だ。その人はまだ時間が早いから、絶対行くべきだと言ってくれた。背中を押された様で踏ん切りが付いた。行くべえ。もう鹿島槍ヶ岳はこの機会を逃したら、生きているうちに登れまい。Nさんの帰宅を遅らして悪いが、思い切って足を鹿島槍に向けた。

 

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布引岳頂上。標識の後に鹿島槍ヶ岳南峰。その向こうに北峰が見える。

 

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朝はまだガスが出ないので遠くの槍・穂高連峰まで見える。登ってきて良かった。

 

 鹿島鎗へ向かう途中、Nさんが下山してくるのに出逢った。彼は私が登ってくるとは思わなかった様でビックリした様だったが、山頂の景色は最高だったと言って、私を元気づけてくれた。こうなりゃ何が何でも山頂を踏むべ。リュックを道の傍らにデポして、カメラと水だけを持って山頂アタックを開始する。

 

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マツムシソウ。お目に掛かれるとは思わなかった。

 

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ここはトリカブトの群生地だった。 

 

 後から後から来る人達に抜かれるが、なに構うことは無い。頂上は目の前だ。一歩一歩足下を確かめながら、足を運ぶ。そして遂にやりましたよ~ん。昨日柏原新道で足を痙攣させてから、思えばよくぞここまで歩いたものだ。午前8時登頂を成し遂げる。14年前は然して感動しなかったのに、今回は無性に嬉しい。苦労して登ったせいか。一当り写真を撮り、下山に向かう。ここからが本当に大変な所だ。昨日より長い距離を歩かねばならぬ。Nさんには種池山荘で待っていてくれとお願いしてある。どうでもそこまでは辿り着かねばならない。

 

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頂上からは立山剱岳連峰が一望だ。

 

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北アルプスを背景にケルンが聳え立つ。

 

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眼下に五竜岳、雲が来ていて分かりづらいが、キレット小屋などが見える。遠く白馬岳までも見えた。

 

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こちらは北峰。前回はここも制覇したのだが、今回はとてもそんな余裕は無い。

 

 さてここからが地獄の下山となるのだが、それはまた明日のお楽しみ。(エー、まだ続くの?)ウルヘー、ネタが無いんだよ。だから無理に引き延ばすんだ。文句あっか!