すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

満足度90%

 家を建て替えてからこの12月で2年になるが不満はほとんど無い。設計士さんが私の要望をよく取り入れてくれて誠に使いやすいし、家の外観もシンプルで気に入っている。また施工した工務店さんは下請けなど出さずに直接自社の熟練の職人に建てさせているから、その技術は信頼が置ける。しかも柱や梁などは地材であるから安心感がある。自然素材を多く用いている所も良い。建てる前は鉄骨造りか木造か迷ったが、音響などを考えて木造にしたのは正解だった。壁には珪藻土チャフ・ウォール(貝殻の粉から出来ている)、和紙などを使ったから調湿性能もある。ま、欠点と言えば蓄熱暖房にしているせいか乾燥しすぎる事だ。加湿器を使用しないと直ぐに湿度が30%台に落ちてしまう。放っていたら20%台になった事もある。まるで冬の関東並みだ。インフルエンザにでもなったら困るので加湿器は欠かせない。以前の家が湿気だらけだったのにこれは誠に皮肉である。

 たまに家を訪れた人が木の香りがしていいですねと仰ってくれるのが嬉しい。本人はもう慣れてしまって何も感じないのだが。(笑)また太い柱や梁の木組みも見事である。まあ、これは工務店の社長さんや大工さんの趣味みたいなもんですが。(笑)そう言う点でも木造にして良かったと思う。暖かい家なので真冬の朝起きた時でも気温14°を切る事は滅多にない。お陰で寝坊癖がついてしまった。

 立て替える前は中古住宅の購入も考えたが間取りや使い勝手、耐震性、住み心地などを考えるとどうしても新築せざるを得なかった。お陰でふところはすっからかんだが満足度は90%である。

 昨今は安価な住宅が人気があるようだが嘗て問題になったシックハウスに近いような家もある。また継ぎ手の金物を多用した職人技術を必要としない建物や集成材やニセ材木を使った建物も増えている。まあ、25年程持てばいいやと言う考えもあるが、これでは自分の家に愛着は生まれまい。丁寧に使い、メインテナンスもちゃんとやると言う気にはとてもならないだろう。何でも本物が少なくなって来て偽物が幅を利かせ、職人技術も伝わらない。これは家造りが大企業化したからである。家造りはやはりしっかりした技術を持った職人さんに本物の材料を使って貰いじっくりと建てて欲しい物だ。

 私は今でも家造りの本を読んでいる。最先端の技術や理論、流行の仕様や設備に興味があるからだ。建ててしまったから自分の家には今更関係ないけど。(笑)建築会社のカタログを読むのも面白い。そのあら探しが楽しいのである。(趣味の悪い奴だな)と言う訳でこれから家造りを考えていらっしゃる方アドバイス致しますよ。え、余計なお世話?ご尤もですな、ハイ。