すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

昔の番組

 人間どうも過去の良い思い出は殊更に美化する傾向にあるようで。
こんなことを言うのは今晩BSで「刑事コロンボ」の再放送を見たからだ。今晩は初期の作品「構想の死角」をやっていた。私がこの作品を最初見た時はえらく新鮮な感動があって益々「刑事コロンボ」が好きになった。タイトルも森村誠一の「高層の死角」をもじって付けたのが洒落ているなと思ったものだ。で、またその感動の確認をしたいと思って見たのだが、生憎と期待はずれだった。正直あれ、こんなにつまらなかったかなという感じである。この「構想の死角」はコロンボシリーズでファンの人気投票を行えば十指に入ろうかという人気作品だった。だが今回改めて見るととてもベスト10には私は選べない。何故だろう?思うに最初見た時はドラマ展開の興味に引っ張られ、演出や結末への導き方などにこだわっていなかったのかも知れぬ。今一つは最初に見た頃は私も若かったので見る目がなかったのかも知れない。だがそうするとあの時得た感動が今また見た事によって失われてしまった事になる。果してこれは喜んでいいのかがっかりすることになるのか、よく分らない。つまり喜ぶという意味はドラマを見る目が肥えたと言う事であるし、がっかりという意味は先ほど述べたように感動が得られないと言う事である。

 一体昔の番組を再度見る場合は

 1.またあの感動を得たい。
 2.よく分らなかった所を理解したい。
 
などが有ると思う。1.は面白いものは何度見ても面白いが最初見た時よりも強い感動は得られない。2.はよくやる手段で特に私は外国映画で顕著である。今回の様に1.のつもりで見たのに当てが外れる場合がある。やっぱり感動の再確認というのはあんまりやらない方がよろしいようで。とは言え昨今は地上波ではろくな番組をやっていないのでついつい見ちゃうんですけどね。