「ヌメリスギタケは年2回採れる」と言うキノコ博士のＨ先生の言葉を聞いて色めき立った私は早速ヌメリスギタケを探しに昨秋の採取場所に行った。木々の葉がすっかり生い茂っているが、それを掻き分け一路採取場所へまっしぐら。だが昨年採取した木にはヌメリスギタケの影も形も無い。あら〜、当てが外れたわ。今年の夏は今の所雨が少ないので、キノコの出も悪いのかも知れない、等と適当に自分を納得させ引き揚げる。それにしても誰も来ていないの〜。ま、今頃キノコ採りに来る人間はそうはいないだろう。キノコ採りに来たなどと言えば、頭がとち狂ったと思われかねん。人に会わないうちに早々に引き揚げ昨秋ハタケシメジを採った場所へ移動。
ここは少しキノコの気はあったがお目当てのキノコは無し。しょうがないからワラビ採りに切りえるのだが、蒸し暑くてしょうがない。夏のキノコ採りは収穫ゼロでくたびれるばかり。這々の体で家へ引き揚げるのだった。
あーあ、本当に2回キノコが採れるのか？めげそう！
