すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

卒業式

 町内会長の初仕事として地元の小学校の卒業式に出席した。最初に驚いたのは壇上に卒業生がいて在校生と向かい合っている事だった。我々の頃は壇上にマイクが置かれた式台があってその上に松の盆栽なんかがが置かれている、そしてその背後は暗幕が掛かっており日の丸と校旗が飾られてあった。卒業生はその壇上に上り、校長先生から卒業証書を受け取る形になっていた。

 それが今日のは卒業生が壇上から降りて来て体育館の床に置かれた壇に上がり、そこで卒業証書を受け取るのである。ハアー、変わったもんだ。変わった事もあれば変わらないのもある。卒業生と在校生の間でやりとりする感謝の応答?みたいな物は相変わらずだ。私は当時これが大嫌いだった。毎日毎日卒業式のリハーサルをしてこの"やらせ”をさせられるのである。私みたいに団体行動が嫌いな人間には到底我慢できない事だった。
 (あー、アホらし!なんでこんな事毎日しなくちゃならんのだ?くっだらねー。ざーとらしいこんな事したって卒業生は嬉しくも何ともねーよ。)

 反抗心旺盛な私ではあったが辛抱する根性は充分持っていた。まあ一年に一遍なんだし、中学校に行けばこんな事しないだろう。我慢、我慢と自分に言い聞かせていた。それが図らずもまだ今日の卒業式で行われているなんて・・・・・。私は開いた口がが塞がらなかった。これは校長の意向か、はたまた父兄の意向なのか、それとも教師達の指導の成果を誇示するためのものなんだろうか?

 更に卒業生は卒業証書を受け取りに壇上に上がる際、何か自分の希望を一言言う事になっているらしかった。だがそれが判で押したように皆同じ文句であったことが残念だったが、まあそれは止むを得ない。まだたかが中学生にならんとする者が皆が皆ハッキリと夢が有る訳でも有るまい。

 私がいやらしく感じられるのは卒業"式”をまるで何かのお祭りかイベントのようにしてしまった事だ。しかもこう言うスタイルにして父兄に喜んで貰おうという意図が見え見えである。式だから厳粛であっていいと思うのだが・・・・。わざと奇をてらっているような感じさえ見受けられる。

 こんな事ばかり考える私はへそ曲がりなのだろうか?(ハイ、そうです)
でもそんなへそ曲がりな私にもこれは悪くないと思える事があった。それは式で歌われる歌が嘗ての「蛍の光」や「仰げば尊し」と言った歌でなくなった事だ。また式を終えて壇上から降りてくる卒業生一人一人に在校生が花を渡しているのも良かった。(まあ、これもやらせといえばやらせだが)

 ただ全体としては私は白けた気持ちにならざるを得なかった。果して他の参加者の方々はどんな思いで卒業式を見ていたのか、感想を窺いたいものだ。まあ私がそんなことを考える一方、父兄達は写真を撮ったり、ビデオ撮影をしたりして案外この"イベント"を楽しんでいるようだ。あーあ、やだやだ。親バカにはにはなりたくネー。えっ、お前は子供を持ったことがないから親の気持ちが分らないのだろうって?フン、結構だ。バカ親の気持ちなんて分りたくない。何処までもへそ曲がりなすかんぴんでありました。