すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

おら東京さ行って来ただ Part2

 んで、あてどもなく歩いていたが、ふと小路通りにカプセルホテルの看板が目に入った。
 「ああ、あそこに看板が出てるよ。あそこへ行ってみよう」
と私が言うとKさんもおおと言う顔つきになってそこの小路通りへ入って行く。するとそのはす向かいにもう1軒ホテルが有るではないか。しかもこちらは3階ではなく1階に有る。入りやすいからこちらに決ーめた。宿泊料金2,800円也。安い!アパホテルにしなくて良かった。(笑)それにしてもどうですか、私の嗅覚は。貧乏人の鼻の利くこと。(笑)

 まず風呂に入り、一服してから床についたのが午前2時。疲れているから寝付きは良さそうなものだが、暖房が暑かったのか、上で寝ている人のいびきが凄かったせいか、良く分からないが午前4時半頃まで寝付けなかった。翌朝Kさんに訊くとKさんも同じだったらしい。どうも二人とも久々の東京で興奮していたのかもね。(イヨッ、田舎モン!)

 さて翌日は朝9時にホテルを出る。まずは腹ごしらえをしなくては。それにしても都会は朝から人が一杯じゃのう。Kさんはずんずん先を行くのはいいが、ちゃんと食事処を探しているのかな?なんか闇雲に歩いているような気がするんだが・・・・・。

東京にゴジラ出現!ギャオー!

末廣亭ってこんな小路通りに有ったのね、て、そんなことはどうでもいい。
朝食はどうなった?

 おーい、Kさん何処へ行く?え、世界堂?あ、おいらがインターネットで画材を買う店か。凄い画材の種類と数の店だって?まあ、見たっていいんだけどアサメシはどうなったんだ?(こればっかり)で、結局世界堂は以前とはすっかり様変わりして、ただの大きな文具店に成り下がってしまったとかでさっさと出てくる。あの〜、アサメシは?え、紀伊國屋書店に同級生が勤めているから、寄ってもいいかって?まあそりゃあ折角ここまで来たんだから・・・・・。で、30分ほど紀伊國屋で時間を潰す。お目当ての同級生君は出世して本店勤務になり、会えなかった。残念ですね。さあ今度こそ朝飯だよ〜ん。だがKさんは朝だからなかなか開いている店が無いよなとぼやきながらズンズン行く。オーイ、そんなに速く歩くから見つからないんだよ。
 「ここ、ガストじゃない?ここでいいよ。ここで食べよう」
と私が看板を見つけて言うとKさんはおお、ここにガストが有ったかみたいな顔をして店の階段を上る。全くどちらが東京に詳しいんだかわかりゃしない。

 やっと腹ごしらえが出来た。これで次の行動が出来るというものですよ。それにしても大分無駄な時間を過ごしてしまいましたよ。山の手線に乗って上野へ行く。ここで開かれているカラヴァッジョ展とボッティチェリ展を見るためだ。ところが駅を出るところでもう凄い人出。平日なのに何で?その訳は直ぐに分かる。上野のお山は桜がただ今満開。多くの花見客も来ていたからだ。

何処からこの人達は湧いてくるんだ?

一足先にお花見が出来ました。宴会があっちもこっちも。
えー、お仲間に入れて貰えません?

 まずは国立西洋美術館で開かれているカラヴァッジョ展から。ここは何年ぶりかな。前回はフェルメールが来た時だったっけ?チケットを買って入る。館内は広いので順路通りに歩かないと迷子になりそうだ。作品はカラヴァッジョとそれに影響を受けた画家達の物が展示してある。だがカラヴァッジョと他の画家達の力量の差が歴然としているので、いささかがっかりした。しかも私の好きな「聖母の死」や「聖マタイの召命」と言った作品がない。まあ、今回の目玉は最近カラヴァッジョの作品と分かった「法悦のマグダラのマリア」が目玉だから、しょうがないんだけどね。今回見て良かったなと思った作品は「エマオの晩餐」「メドゥーサ」「ナルキッソス」などだった。さてここで役立つのがKさんの解説。嘗て高山美術館の学芸員を務めたことの有る美術教師、下手な解説書を読むよりよほど面白い。こうでなくちゃ一緒に来ませんよ。

 折角来たんだから常設展も見なけりゃ損じゃ。と言う訳で常設展の方も行く。Kさんは気乗りがしないようだったが、私はこんな所へ滅多にこれないから、何が何でも見るのじゃー!で、版画が展示してある部屋も行ったから、かなりの時間を費やしましたよ。でも面白かった。一方Kさんは
 「ほーら、のたのた歩いて、ゆっくり見るもんだから、時間が無くなったじゃないの。印象派の手抜きした下手糞な絵なんてスーっと見ればいいんだよ」
と仰る。何を!午前中あっちこっち連れ回して散々時間を潰したのは何処の何奴だ。

 さて今回の東京訪問のメイン・イベント美術館巡り。まずはカラヴァッジョ展から。

 そして今度は東京都美術館で開かれているボッティチェリ展だ。ところがこちらは凄い人出でチケットを買うのも長蛇の列。こりゃあ勝負ありましたな。まあこちらの作品はみな同じ水準の名作揃いだからさもありなん。でもこちらは開催期間が短いせいもあるんだけどね。で、もうミュージアム・ショップも黒山の人だかり。また企画もなかなかいい。ボッティチェリの作品「『アペレスの誹謗』における寓意」にあやかって「誹謗くじ」を作ったり、顔ハメや作品の傍らで写っているかのような写真を撮ることが出来たりと学芸員達が大いに頑張ったようだ。で、ここで私達もお土産を買う。

東京都美術館ボッティチェリ展」

 さて美術館のハシゴで大分疲れましたよ。まだお昼を食べてなかったからアメ横でお昼です。前回は東京の食べ物は美味いと思ったんだけど、今回はそうでもなかった。やっぱり当たり外れは有るようです。ここのお昼はご飯が美味しくなかったですね。尤もこちらはコシヒカリを毎日食べてるんだから、比べちゃいけないか。アメ横の閉店する時計屋さんでたったの千円で高級時計が買えましたよ。やっぱり東京ですな。

アメ横も人で一杯。

 最後は秋葉原へ出て電気店街を回る。狙いは高級オーディオが展示してあるお店だったが、結局見つからず終い。やっぱり先に調べておかないと駄目ですね。Kさんが小さいスピーカー・ユニットを買って引き上げることにした。
行きも帰りも運転はKさん。いや〜、悪いねえ。でもオイラも散々白タクしてあげてるんだから、(宴会などの送り迎え)たまにはいいよね。

 ちょっと今回は爆弾ツアーだったけど面白かった。また金が出来たら行こうね。