紅葉の山へ登ろうという事で当初は涸沢カールを予定していたが、中々晴天が続かない事と、山小屋は満員であろうとの事から後立山連峰の唐松岳に変更した。しかしこれとてもお天気が中々良くならない。この前の土、日が良かったのだが、生憎私が運動会で駄目。週間天気予報が良くない中、27日火曜日が何とか傘マークがない。で、思い切って山行を断行。
結果的にはこれが上手く行った。今回は一泊二日の予定だ。唐松岳は9年前にも登った事があるが、その時はちょうど中越沖地震が起きた日で、急いで下山して何か十分楽しめなかったし、景色もガスに覆われ駄目だった。今回はそのリベンジでもある。メンバーはいつものお散歩クラブの面々。お天気は前日の予報より良いようだ。
ゴンドラとリフトを乗り継いで下りると早くも素晴らしい景色が眼前に飛び込んできた。
白馬三山(向かって右より白馬岳、杓子岳、白馬槍ヶ岳)
秋晴れの中まずは最初の目的地八方池へ。ここは水面に映る白馬三山や天狗の頭、不帰(かえらず)の嶮が圧巻だ。
この景色が見たかったのです。右から天狗の頭、不帰の嶮Ⅰ峰、Ⅱ峰、Ⅲ峰。
紅葉と白馬連峰
丸山ケルンでお昼にする。眼前に天狗の頭や不帰の嶮が迫り、圧倒される。
丸山ケルン。今日は雲の動きが激しく、谷から次から次へと湧いてくる。
不帰の嶮から唐松岳(中央のとんがった山)への山容
やがて道は右手に崩れた岩壁の所を通過する。特に技術的に難しくはないが、注意して進む事が必要だ。
岩壁沿いの道が終わると突然小屋が現れた。頂上山荘だ。ここを折り返すと剱岳の勇姿がいきなり現れる。前回は見る事の出来なかった光景だ。
山荘前に屹立する剱岳
唐松岳頂上山荘。山荘の右手の山は牛首で大黒岳を経て五竜岳へと続く縦走路となっている。
唐松岳から不帰の嶮へと続く縦走路。危険な岩稜帯で中級者向け。
遂に来ました。唐松岳頂上2,695m。前回はガスに覆われ何も見えなかったが今回は360度の眺望です。
夕方はガスが強くなり、期待していた夕焼けは拝めなかった。夜半は風が強く吹き、雨も降っていたようだ。天気予報では朝から雨。これは御来光は拝めないかと思っていたが・・・・・。
奇跡的に雨は止み、ガスが晴れ、厚い雲と山の間から太陽が顔を出した。
雲海が見事だ。
陽光を浴びる不帰の嶮と唐松岳。この後直ぐにガスに包まれる。
午前6時朝食を摂り、ガスの中下山開始。思ったより雨は大した事がなくて良かったが、景色は昨日と一変。ガスと雲とで何にも見えない。う〜ん、昨日は熟々運が良かった。素晴らしい景色はしっかりと瞼の裏に焼き付いています。雨で冷えた体を温泉で温め、帰路につきました。