すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

読書家?

 昨日神社の秋祭りの仕事の合間を縫って本を読んでいたら、「読書家ですね」って言われて当惑してしまった。何も読書家らしく見せようと読んでいた訳では無い。図書館から借りていたので、その本を今日中に返却しなければならないから、焦って読んでいただけの事だ。

 ただ言った人はご自分では本は余り読まないから、そんな場所で読んでいた私を読書家だと思ったらしい。全くの見当違いだ。(笑)実は私も今年は碌に本を読んでいなかったのだ。たまに読むのは山の本や、図鑑、雑誌、評論などの類い。それも読みかけになっているのが多い。で、復活したのがごく最近。故池部良氏の随筆を読んだのがきっかけでまた本を読む癖が付いた。

 折から季節も夏から秋へと向かう所で読書には最適。小学校の時から本を預けていれば、大人しく何時間でも読んでいるような子だったから、活字は好きなのだろう。だから私は本さえ有れば退屈しない。ただ読書の欠点は運動不足になる事だ。ソファーに横になって何時間でも読んでいるのだから、当然の如く万歩計の歩数は増えない。(笑)そして目が疲れてくるといつの間にか眠りに落ちているという寸法だ。今では故人だが、私の知っている方で本の好きな方がいたが、その方は私と違って本を読んでいると、逆に目が冴えてくると言う。まあ、こう言う方が本当の読書家なのだろう。

 私はどうも読み始めると立て続くに読む傾向があるらしく、今も閑さえ有れば読んでいる。まあ借りてくる本にも関係がある。今読んでいるのは中里介山の「大菩薩峠」。皆さんご存じの未完の大長編小説だ。だが反ってこう言う小説の方が続きを早く知りたくて嵌まって読んでしまうものだ。以前白井喬二の「富士に立つ影」を読んだ時もそうだったなと思い出した。吉川英治の「三国志」しかりである。

 ところが幾ら短くても難しい内容のものや、ひねくり回したような書き方をした物はどうにも取っつきが悪く、遅々として進まない。現に読みかけになっている本のほとんどがそれである。まあ、低俗なお脳味噌の私ではちょっとそれらの本は背伸びをしているのかも知れない。まあ、本当はたまにはそういった本を読んだ方がいいんですけどね。

 どうも歳を取ると読みやすく楽な本ばかりを読みたがる傾向があり、困ったもので有る。だが若い方達は楽な本どころか本そのものを余り読まなくなってきているらしい。さもありなん。スマホに夢中でそれどころではないのであろう。だが本は人の心を豊かにしてくれる。私のように「質より量」で有っても読書を」することは自分を無限の宇宙に解放する事と同じだと私は思う。別に読書家なんて言われなくてもいいけど、色んな世界に引き込んでくれる読書は細々ながら続けて行きたいと思っています。