すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

色弱

以前ここでお話ししたように我が家は色弱の家系だ。兄と私が色弱で姉は症状は出ていないが、しっかり色弱の遺伝子を持っていて息子に表れた。

 ご存知のように色弱は伴性遺伝でX染色体の中に含まれていて劣性遺伝子である。(これに反対の説を唱えておられる先生もいましたので、以下に紹介します。http://goma.sakura.ne.jp/shikijaku/doc/033.htm)従って女性の場合XX染色体のうち、片方のX染色体が色弱遺伝子であっても色弱とはならない。男性の場合XY染色体のため、X染色体が色弱遺伝子なら症状に表れると言う訳である。

 色覚異常が現れる確立などは以下のサイトを参考にしてください。

http://goma.sakura.ne.jp/shikijaku/doc/001.htm

 この遺伝子はなかなかしつこくて「線路は続くよ何処までも」ではないが、子孫にしっかり伝わってゆくようです。例を挙げると姉の次女の長男は色弱ではなかった。やれ、うれしや彼女の家は今後この遺伝子は途絶えるかと思ったら、どっこいそんなに甘くない。しっかりと次男に表れてしまった。

 今職業や学校を選択する際はこの色覚異常に対する規制が少しはゆるやかになったとされるが、以前は結構厳しかった。例えば消防署には入れないとか工業高校の化学科は良いが機械化や電気科はダメなどである。

 それらが果たして規制するほど色覚異常が問題だったかと言うとどうも怪しい。例えば鉄工所の旋盤士が色弱であって何の問題があるのか?実際現場で仕事をしているのを見ると、色が関係してくるような作業内容ではないのである。

 だからもし未だにこんな差別が行われているとしたら、まさしく不当差別と言わなければなるまい。まあ、私は理数科が苦手であったから、どちらにしても工業高校は選択しなかったらいいけど、行きたかった人にとっては人生の岐路である職業選択に繋がる重大事である。

 ま、当の本人は色覚異常であっても全然気にしてないからいいんだけど、喧嘩の際は不利になる?それは友人のKさんが冗談で私の事を「色狂い」とイジメるからです。(悪い奴!)まあ、それは笑い話として、政府や関係機関に要望したいことは、これらの人々が生活しやすい環境に変えてほしいことです。

 例えば私の場合、夜間工事中の場合、片側交互通行をしている時が有って、その時の信号が黄色と赤の2色の信号なのです。これが我々赤緑色弱の者にとっては似通った色に(特に夜間)見えるため識別しにくいのです。なぜわかりやすい青(本当は緑だが)と赤に変えてくれないのか?そうすれば事故の危険は減るでしょう。判らないやつは運転するなは通りません。運転免許を発行している以上、安全な道路にする義務が国土交通省にはあるでしょう。

 弱者にやさしい社会と言いながら、実は色覚異常者の人にとっては日本はそれほど優しい国ではないのです。差別や規制、偏見が取り除かれ、暮らしやすい世の中になって欲しいと思うのは私一人ではないでしょう。一日でも早くそんな社会になって欲しいと願うばかりです。