すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

お世話になった人の逝去

 姉から電話を貰って商売でお世話になったS社のT会長の突然の訃報を知った。これには本当にびっくりした。と言うのもTさんとは色んな集まりで何かとお会いしていたからである。

 まだ73歳。平均寿命にも達していない。これから本当に余生を楽しむ時間だったのに勿体ない。Tさんとは彼が会社を起こした創業頃からのお付き合いだった。兄と同年齢と言う事もあり、何かとよく面倒を見てもらったし、ひいきにして戴いた。たまに「高く買ってくれよ」などとよく私を冷かしてはいたが、変わらずに取引戴いたことには感謝である。

 だから出来るだけ私も彼の好意に報いた。姉に亡き伯父の家を譲った時に一部リフォームをすることになったが、譲った代わりにS社からサッシを買ってくれと頼んだものである。S社はサッシ会社だったのである。当然私も家を建て直すときには敢えて工務店さんからのサッシは使わず、S社のサッシを使った。その頃には仕事は辞めていたが、それが当然の恩義と言うものである。

 息子さんに社長職を譲り、自分は会長職に退いて畑仕事を楽しむなど悠々自適の生活をしておられて、健康には何ら不安がないと思っていたのに分からないものだ。兄の様に脳梗塞で倒れて以来17年も病床に有っても、まだお迎えの来ない人もあれば、突然天国に召される人もいる。思うに寿命とはまさに天寿なのかもしれない。どんな病状であったとしてもその時が来るまでは死なないのだろう。それがその人に与えられた寿命なのだ。Tさんは功成り名を遂げて立派に次世代へのバトンを渡した。使命を終えたからお迎えとなったのかも知れない。

 とは言えお世話になった方の逝去は寂しいものだ。また一つ私の心にポッカリと穴が空いたような気がする。明日の告別式ではお世話になったお礼を言って見送ろう。合掌。