夕べは私が所属するランニング・クラブの納涼会。会場へ着くと皆ほとんど来ていて年長者達はそちらの上座へどーぞという。見れば上座には4つの席が設けてある。しょうがないから丁度その時一緒に来たクラブ最長老の○藤さんと上座とやらに座った。
その後クラブ2番目の高齢者○子さん（注：女性では無い）と○井田さんも座り、何か特別席みたいな感じになった。さて宴も酣となって話に花が咲いたが、最長老の○藤さんが突然今年限りで退会すると爆弾発言。重戦車を思わせる体躯の○藤さんがどうして？と皆怪訝な顔をしたが、本人は至極真面目な顔でこう語った。
「座骨神経痛で走れないんだよ」
彼の話では15分も歩けば痛くなってくるらしい。幸い今は処方された薬が効いて何とかまだ歩けるが、発症した時はそれこそ痛くてどうしようも無かったらしい。ゴルフもやっていて何処も何とも悪く無さそうだった○藤さんがそんなになるなんて俄には信じられなかったが、やはり年齢を重ねればそんな時が来るのかも知れない。
○藤さんが口火を切るのを待ち構えていたように今度は○子さんが告白に及んだ。この春息切れがするから病院で検査して貰うと心房細動だと言われたそうな。電気ショック治療を受けたりしたが根本的に治したいとカテーテルを入れたそうな。う〜ん、そんな大手術をしていたとは夢にも思わなかった。
お隣では○井田さんがニヤニヤして聞いていたが、彼とてもここ数年前立腺癌の関係で大変だったのだ。そして私はもう言わずもがな。でもこれじゃあまだ増しな方なのかも知れぬ。ともかくもこの上座4人衆は酌をしに来る若手達に慰められる事しきり。これじゃまるで敬老会だべ。
まあ我がランニング・チームも発足してン十年になる。国同様高齢化の傾向は否めない。長くやっていれば故障や悪い所が出て来て当然だ。さながら身体障害者ランニング・クラブみたいになってしまったが、皆走る事が好きでそれでも止められない。そんな高齢化する我がクラブに新しく若い方が参加してくれそうだ。クラブ二人目の平成生まれの方で、これでまたクラブに活力が生まれそうだ。○藤さんの引退は残念だがまた新しい力で会を盛り上げていって欲しいものである。
