すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

新しいオーディオ店(趣味の話ですので、興味のない方は素通りをしてくださいな)

 CDや携帯音楽プレーヤーの普及のお陰で音楽を聞くという行為がお手軽になり、オーディオ産業界は全くの不振に陥ってしまった。隆盛を極めた70年、80年代が嘘のようだ。

 売れなくなると必然的にそれぞれの個体数が出なくなるため、なおさら価格はつり上がる。今じゃちょっとしたオーディ機器は皆数十万円出せなければ新品は買えなくなってしまった。これではますます若者はオーディオから遠ざかる。尤も聴いてる音楽も軽いから、案外それで良いのかも。(笑)

 そして我が新潟県も所謂オーディオ専門店はほとんど無くなってしまった。隆盛の時代は電気屋さんあたりでもオーディオ特設コーナーを設けて盛んに売り出していたのに。そんな訳で今や新潟市の1,2店位だろうと思ってネットで検索してみると、何と燕市で新しくオープンしてるではないか。ホームページも開設しているので、これは一度訪れてみるかなと言う気持ちになった。何せここのところ新しい機器の音は聞いてないので、最新の装置の音はどうなっているか気になった。

 新しいお店なので私の車のナビではお店が出てこない。お隣の楽器屋さんの電話番号を教えて戴いてお店に辿り着いた。お店は燕市の旧商店街の一角でお店の前の道路は一方通行だった。けれど道の片側に30分程度駐車出来るのでこれは有り難かった。店主の方は旧越路町の方だそうで、長岡でお店を探していたそうだが、なかなか良い物件がないので、ここ燕市の物件に決めたそうだ。なるほど改装してはいるが、お店の造りはかなり古そうだ。まあ、こんな場所でなければ家賃が高くて、とても不況業種のオーディオ店では家賃は払い切れまい。

 それでもお店の雰囲気は悪くない、お店の中は二つに仕切られていて奥の部屋でも聴けるようになっている。これでもうちょっと奥行きがあったならと思う。オーディオ機器は店の広さから言ってそんなに大きなスピーカーは置けないが、一応最新型の物などが置いてあった。

 早速何か聴かせて貰った。プレイヤーはラックスで地元の金属加工会社が最近作ったレコード吸着システムが乗せてあった。プリメインアンプは私のさっぱり分からないメーカー。カートリッジはオルトフォンのSPUクラシックか?スピーカーはB&Wの小型スピーカーだったが、どうせなら折角目の前にJBLの38cm2WAYスピーカーが有るのだから、せめてこれにつなぎ替えて聴かせて欲しかった。どうもこの辺り店主の人柄は悪くなさそうだが、ちょっと気が利かない感じだ。

 音は解像度が高く、小型スピーカーの割には低い方から高い方まで良く出ていたと思う。ただ如何せん、音に力がない。アナログレコードでこの力の無さは無いだろう。まあ、我が家の大型スピーカーと比較する方が無理って物か。

 聴いている途中で別のお客さんがやってきた。今使っているラックスのアンプが調子悪いから直してもらえないかと仰る。オーディオ専門店が無くなって、なかなか相談に乗ってくれるお店が無くてネットでここを探し当てて来たという。何か私と同じようなことをしているなと可笑しかった。

 1時間ほど聴かせて戴いたので、お礼を言って店を出た。店主の話では店を始めて5年になるという。それにしてもこのオーディオ不況下に良く始めたものだと、その英断に驚いた。よほどやってみたかったのだろう。店主はおそらくまだ40代で有ろうが、その意気や良し。失敗を恐れていては何も出来ない。願わくば順調にお店が育って欲しい。そうなりゃ暇人ジジイの遊ぶとところがまた増えるってもんです。