すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

若いジャズプレイヤー

 「ジャズライブを聴く会」を主宰するIさんが今回は連絡するのが遅れてしまったので、あまり人が集まらないから来て欲しいと電話してきた。人が集まらない時の臨時要員と言うのがちょっと気にくわないが、嘗ては私もその会に在籍していたので、頼まれれば嫌とは言えない。会場の埋め草として聞きに行った。埋め草と言ったってちゃんと料金は払ってるんですよ。それも私の乏しい懐から。見よ、この義理堅さを。Iさん、ちょっとは感謝しろよ。(笑)しかももう一人連れて行くんだから。

 今回は若手のジャズプレイヤー二人でピアノとアルトサックスのデュオだ。同行してくれたのは町内のオーディオマニアで有り、ジャズファンのSさん。まあオーディマニアとしてはたまには生の音を聞かなくちゃあね。

 ピアノの女性とアルトサックスの男性は同い年で早稲田のジャズ研で一緒にプレーした事もあるらしい。プロになってからはこれが最初か?最初は少し固かったアルトサックスの彼氏も徐々に固さが取れて、後半はかなりスムーズな演奏になった。ただまだ自分の個性というかスタイルが出来ていないが、歳が若いのでそれは徐々に身につけて行くば良いだろう。

 一方ピアノの彼女は若い割に達者な演奏を聞かせてくれた。中々めいっぱい頑張った演奏をしてくれる。聞けば大学は早稲田の法学部だったと言うから驚きだ。アルトの彼氏は国立音大の「ジャズ科」出身だというのに。言動や演奏の仕草から彼女の方がアルトの彼より姉さん風なのが少し可笑しかった。

 演奏技術から言えば二人ともまだまだなのかも知れないが、一所懸命誠実に演奏しているのが良い。何より熱さと初々しさが伝わってきて好感が持てる。ベテランでいくら演奏技術がそこそこでも「へい、一丁上がり!」的なおざなりな演奏では困る。ジャズは何よりも「熱」なのだ。こちらを熱くさせてくれなくては。

 若いミュージシャンが出てきてくれる事は嬉しい事だ。我々年寄りのファンは彼らを大事に育てて行かなければ。その点主宰者のIさんは経営するお店の二階にライブ会場を作り、ジャズプレイヤー達に発表の場を提供している。いくらジャズファンとは言え、中々誰にでも出来る事では無い。まあ、私のようなすかんぴんでは到底無理。(笑)言わば彼女は新潟のニカ夫人(ジャズプレイヤー達のパトロンだった人)てところか。

 アンコールは場所を変えて二階のライブ会場から、一階にある倉を改造した部屋へ。そこにはオルガンが置いてあるので、彼女にはそれを弾いて貰い、アンコールはアルトサックスの彼氏と「テネシー・ワルツ」を演奏してくれた。会場にいた聴衆もこれには大いに満足したようで、やんやの喝采を受けていた。まあ、なにをやっても若手は一所懸命やってくれるから好感が持てますね。清々しい一夜となりました。

最後は倉を改造した部屋に移動してアンコールです。