すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

泥沼に引きずり込む

最近オーディオに熱くなっている○桐さん。しきりに色々と構っては私に聞きに来いと誘う。今日も今日とてわざわざ私を車で迎えに来てくれて聞かせるに至った。聞けばカートリッジのリード線を銀線に換えたという。そのお陰で低音は以前と比べて出るようになったし、全体にスッキリと聞こえると言う。

 だが私が聞いたところでは前回とそれ程変わったとは思えない。そもそも彼のように毎日このシステムを聞いている訳ではないので、一ヶ月以上前に聴いた音なんぞしっかりと覚えてはいない。まあ、劇的に変わったのなら、流石に分かるけど・・・。

 で、私の批評は今日は辛口で
 「音は綺麗になったような気がするけど、音に腰がない。フニャッとしたサウンドだね。CDの延長みたいな音だ」。
 「そうかあ、やっぱり。でもこの静寂の中から出てくるヴォーカルなんていいし、この音決して俺嫌いじゃないんだけど・・・。」
 「貴方がそれで満足ならどうこうは言わないよ。でもいつも何か手もずらかいてるって事は良くしたいと思ってるからなんでしょ。私はこの音は躍動感が無いし、なんか楽器のリアルさが出てこないんだよ」

 送って貰う時間が来たので我が家に帰宅したが、ついでに我が家の音を聴いて行けと誘う。一度しか聞かせてないモノラルシステムのフィールドスピーカーの音を聴いて貰った。と言うのもこの間オークションで30cm口径のフィールドスピーカーが出ているから買わないかと薦めた経緯があったからだ。だがその時は一旦承諾したものの、後でやはりもう少し今のスピーカーを使うと断られたのだ。

 つまり○桐さんは迷っているのだろうと解釈して、ここで一押しせにゃならんと考えたのだよ。そして聞かせると
 「やっぱりいいなあ。でもヴォーカルの口がでかいなあ。」
 「それは我が家のホーンがでかいからだよ。30センチ一発ででかくなる訳がない。」
そしてこの前落札しなかった件のフィールドスピーカーのオークションの写真を見せる。
 「ほーら、この前落札しなかったお陰で、今度は一万円値下げして出品されてるよ。でももうこれ以上はたぶん値下げはないと思うよ。このスピーカーに入札が入らないのはフィールドタイプで電源が必要だからだと思う。作られない人は買ってもしょうがないもんね。でもこんな安いのは滅多に手に入らないよ。今がチャンスだよ。」
などとテレビの通販のおきまりのような台詞を言う。

 すると遂に彼も決断した。
 「すかんぴんさんが言うなら買って間違いはないでしょう。よし、買います。」
 「そうだ、エライ!(何がエライのか良く分からんが・・・・)資金はこの前売ったアンプのお金があるし、場合によっては二階の腰抜けスピーカーを売り飛ばせ!」
と私は檄を飛ばす。(ヒドイ奴!)

と言う訳で彼は遂に私お薦めのスピーカーを買う羽目になった。彼曰く
 「もうこれでオーディオはグレードアップしないぞ。もうこれだけあれば十分だ。」
ふふふ、甘いね。一旦この道に踏み込んだら、底なし沼と同じでズルズルと引っ張り込まれるのだよ。もう足抜きは出来ないのだよ。(コ、コワーイ!)はい、当分○桐さんのオオーディオは泥沼と化します。(笑)

今回○桐さんが落札したスピーカー