私が今メインで使っているスピーカーーシステムはアルテックのユニットを組み合わせたオリジナルシステムで、中々気に入っている。だがまだ完成形ではない。それは第一にダブルウーファーにしているウーファーの片方が以前使っていたＡ７のウーファー、416-8Bなのだ。
このままではやはり面白くない。そこでいつかはこいつを正規の515に換えてくれねばならんと、かねがね思っていた。しかし先立つものは何と言っても丸いもの。金が貯まるまで辛抱していた。そしてオークションでも出物を探していた。
しかし今年の正月から度々オークションで入札していたが、私の手に落ちる事はなかった。しかも当初の相場は12万前後で落札出来ていたものが、今やとてもそんな値段では落札出来なくなった。先日のオークションでは515Cのユニットでもペアで153,000円まで行った。いくら美品とは言え、私のような貧乏人には到底手の届くものではない。しかしそのオークションと平行してジャンク品ではあるが、515Bが出品されていた。初値が消費税込みで54,000円。うん、これなら手を出す奴も少なく、オイラに落ちるかも知れんと思ってＦさんに相談してみた。ジャンク品ではあるがちゃんと音が出るし、コーン誌の破れなんぞ補修すれば良いとの仰せであった。
はい、その通りです。万一その音がビビっていたり、満足が行かなかったら、Ｆさんがリコーンしてくれるとの事。しかもフィクストエッジのコーン紙に。有り難い話です。こうなりゃ何が何でも落札しなくては。でも出しても良い金額は10万までです。果たして結果は？
私の予想通り入札者はたったの3人でしたが、値段は5万で終わるはずもなく、値段はうなぎ上り。アヒー、10万円を超えるのだけは勘弁してチョ。私の願いが天に届いたか、目出度く95,040円で落札出来ました。送料を加えるとギリギリ圏内です。(笑）
さてコーン紙の補修も済んだので、今晩はユニットの取り付けです。スピーカー動かして背面に回る。スピーカーボックスの裏蓋は外して、後面解放として使っているので、ユニットさえ交換すれば良いから楽な作業の筈だったんですけど、これが甘かった。
ユニットが416-8Bに比べてかなり重い。ユニットとスピーカーボックスのねじ穴を合わせるだけでも容易ではない。そして漸く合わせ終わったら、ネジを入れ込んでドライバーで締め付ける訳だが、これを片方の手で行わなければならない。無論もう片方の手は重いユニットを支えている。ユニットの重さは約12ｋ。さ、支え切れ〜ん。
何度も失敗を繰り返し、漸く1本嵌まったかと思って、別の穴にネジを入れようとすると、ユニットが動いて先程はめたはずのネジがポロリ。くっそー、骨折り損のくたびれ儲けか。こんな事を1時間以上も繰り返してたら、流石に嫌になった。
大体一人じゃ無理ってもんですよ、アアタ。そもそもネジの嵌まる範囲がピンポイントな上に、ユニットはズレないようにしっかりと支えなくちゃならないのだから。スピーカーボックスを寝かせれば、どうって事無い作業なのだが、これが簡単には行かないのだ。
それはボックスの上にダブルドライバーとホーンがどっかりと乗っかっているからで、これだけで重量40ｋはあろうか。こんな物、以前の私ならともかく、今のアタシにはとてもじゃないが下ろせませんよ。
結局、今晩は諦めて明日誰かやって来たら手伝わせる事にしよう。さーて最初に誰が標的になるかな？
