すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

男は臆病?

 友人のW君の通夜に行ってきた。彼とは小、中学校と同じで中学の時は同じ部に所属していた。学校を出てからはあまり顔を合わせる事は無かったが、彼が独立して空調設備の会社を立ち上げた事から、商売上の事も有って、良く行き来するようになった。

 かれは彼の町内のリーダー格であり、まとめ役であった。それは彼の外交的な人柄や面倒見の良さが有ったからだろう。町内の若手からは大いに慕われていたようで有る。

 奥さんと一緒に仲良く仕事をしているのも微笑ましかった。また彼は人を集めて宴会などをするのが大好きだった。お酒も負けず劣らず好きだったので有る。だがそれが元で体調を崩したので、以来彼はお酒を口にしなくなった。あれだけ宴会が好きだった彼を宴会に誘っても参加する事は無かった。恐らく再び酒におぼれるかも知れない自分の弱さを考えての事と思う。

 しかし、私は寧ろかれの意志の強さに好感を持った。自分の体を大事にすることは奥さんも周りも大事にする事だからである。彼は人当たりは良かったが、ある意味頑固だったのである。

 しかし仕事は一所懸命にやって来た。私と違ってまだまだ70歳まで頑張ると周囲に漏らしていたそうである。だが突然病魔に倒れた。大腸癌だったのである。大腸癌なら早期に発見していれば、そんなに成る事は無かったのにと悔やまれる。

 奥さんや弟さんの話によると医者嫌いだったそうである。でもいくら医者嫌いとは言え、彼は糖尿病も患っていたのだから、体が何となく変だなと思ったら受診すべきだった。

 どうも男は案外度胸が有るように見えて、案外臆病なのかも知れない。受診して病気ですよと告げられるのが怖いのかも?だから受診しなければその宣告を受けなくても良い。そしてこの体調の悪さは一時的なものだと無理に自分に言い聞かせる。頑固な彼の性格を知っているだけに、周りも倒れるまで病院へ入れる事が出来なかったに違いない。

 しかし受診する事に臆病になっても病気に対してもっと臆病になって欲しかった。65歳での死は今の長生き時代には早すぎる。好漢M君、恋女房の為にももっと自分を大切にして欲しかった。でも今は安らかに眠って下さいと願うばかりです。合掌。