さて翌朝寝床で外の様子を窺っていると、風がヒューヒューと鳴っている。どうやら風が強いようだ。朝食前に外へ出てご来光の写真を撮ることにしたが、生憎の厚い雲に覆われて朝焼けは有ったが、太陽そのものは拝めなかった。しかし昨日は見えなかった街の様子や、秩父、山梨の山が見える。
朝食を済ませ、早速出発です。時刻は6時半。朝食を戴いてる間にガスが湧いてきて、周囲は真っ白です。山の天気は本当に分かりませんね。そして風がかなり強い。歩き出して直ぐに私は帽子を飛ばされないようリュックに詰めました。
風が強いし、あっという間にガスに包まれてしまいました。
昨日の天気は何処へ行ったんだ?
横岳に向かってまず急登に差し掛かります。ここを越えれば後は然したる急登はないので頑張り所です。途中コマクサの群生地が有りましたが、残念、少し遅かったようです。白いコマクサ見たかった〜。
コマクサの群生地の所へ来ました。雲は少しは切れ目は有るものの
相変わらずしっかりかかっています。
群生地では時季が過ぎ、残ったコマクサが細々と咲いていました。
さていよいよ横岳の頂上近くの核心部に来ました。今回の登山の最大の難所です。と言っても落ち着いて渡ればどうって事無いんですが、初心者は少しビビるかも?みんなにストックをしまい、手袋をするように指示を出し、私は一眼レフのカメラを首から提げていたのでは危険なので、これもリュックにしまいます。
と言う訳でカメラを仕舞ったので、肝心の核心部の写真が有りません。ここは止む無く他人様の撮ったビデオをちゃっかり拝借しましょう。この方は桜平の方から来ていますが、この頂上辺りを良くビデオに収めているので参考になるかと思います。ビデオを公開して下さった方、あんがとさん。
はい、無事に全員頂上に到達です。まあ、無事でなければ困るけど。(笑)頂上は結構広くて、それまでの狭い登山道とは違って嘘みたい。(笑)反対側の赤岳方面から来る人もかなりいます。いやこちらから行く人よりも反って多いかも。みな難所を越えてきたので、記念写真はしっかり撮ります。(笑)
頂上だあ!みんな余り怖がらなかったみたい。フン、つまらん。(悪趣味)
さて頂上を征服したくらいで安心してはいられません。この先も鎖場、ハシゴは沢山有ります。退屈しませんね〜。(喜んでる場合か)南八ヶ岳はこの横岳(奥の院)〜地蔵の頭間、赤岳〜権現岳間のキレットが核心部のようです。樹林帯が多い北八ヶ岳とは違って岩山の南は登山者の冒険心をくすぐるようで人気です。
え〜、眠くなって来ました。(またかよ)この続きはまた後でアップするから見捨てないでね。
え〜、寝て起きたからお目々パッチリ。さあ書くぞ。
三叉峰と呼ばれる地点に来ました。横岳稜線のほぼ中間点です。
ここで下界の景色と今渡ってきた所を見ながら一休み。
一瞬ですが諏訪湖方面が見えました。アルプスも姿を現しています。
今渡ってきた方を振り返ります。
ここを通過しました。でも写真で見るほど実際は怖くないんだよね。
ご覧のように崖の上からも右横からも通行不能です。(笑)
わお〜、こんな小さな女の子が登ってきている。凄いなあ。
でもこの先大丈夫かな? ともかくこちらも頑張らなくちゃ。
ミネウスユキソウ(いわゆるエーデルワイスです)
ヤマハハコ
富士山が見えました。今日の最初のお天気では諦めていたんですが
見ることが出来ラッキーです。
やれやれやっとハシゴは終わりか。(まだ地蔵尾根にあるよ〜ん)
二十三夜峰に来ました、流石にこの岩山に登る人はいないようで・・・・。
地蔵の頭に着きました。ここから行者小屋まで地蔵尾根を一気に下ります。
八ヶ岳の主峰、赤岳が姿を現しました。前回はこの辺りではガスに
包まれて、な〜んにも見えなかったんですけどねえ。
時間に余裕が有れば頂上まで行ってみたい所ですが、この先も長い
ので、今回はパス。メンバー全員の体力を考えねば。
さて地蔵尾根を下ります。相当な急登でしかも浮き石が多く、滑りやすいですから、慎重に下ります。山は早さを競うのでは有りませんから、確実に安全に下山することが大事です。ここを下れば行者小屋です。
地蔵尾根の名が示すとおり、途中でお地蔵様が祀ってありました。
この階段、前回はもうちょっと広かった様な気がしたんだけど、
意外と狭かった。記憶は当てにならない物ですな。
ここはとにかく缶ビールをお昼に2本空けて登った物だから、
ガスの中やたらときつかったのを覚えている。
ダケカンバとオオシラビソの樹林帯に来ました。小屋は近そうです。
行者小屋に着きました。ここでお昼にします。時刻は11時10分。
小屋の背後には大同心、小同心が見えます。
小屋からは八ヶ岳の稜線が見えます。
まるでこちらに今倒れて来るような迫力です。
シラタマノキ
さてお昼を済ませ、いよいよ後は南沢を行き、帰るばかりですが、
ここからが長かった。今迄散々歩いてきたので、かなり体力を消耗しています。予定では1時間40分の所を3時間10分もかかってしまいました。まあ、道があんまり良くないから、歩きにくいんだよね。
それでも歩いてればいつかは着く。ハイ、全員無事に出発点に
帰ってきました。
最後に山の汗を帰路の途中の[もみの湯」で流して帰りました。疲れたあ。でも楽しい山旅でした。