朝、医者へ行こうとして健康保険証がないのに気がついて、取りにまた家へ入ってしまってあった所の引き出しを開けてみるとナイ！
以前は何かと必要なので、車に入れて置いた。それが車を入れ替える事になったので、車が来るまでの間、先程の引き出しに免許証と一緒に入れて置いたはずだった。しかし何度探してもない。
もう医者へ行く時間が来ていたので、その時は諦めて医者へ行った。幸いこの医院は滅多に保険証を見せろとは言わないので、多分顔パスで大丈夫だろう。で、案の定大丈夫だった。
帰宅してからも家のそこら中思い当たる所は全部調べたがナイ！
半日探したら流石に疲れた。もう闇雲に探すのは止めよう。おかしいなあ、それにしても何処へ置いたんだろう？考えられる所はもう何度も探した。この上出てこなかったら、再交付してもらうしかない。でも面倒だ。あーあ、何処へ行ったんだべ？
しかしその時天啓の如く閃いた。それは先程他の引き出しを探した時、引き出しを全部抜いたら、その後に残っていた物を発見した事である。恐らく引き出しを引っ張る時、上にひっかかって、引き出しの向こうに落ちたものと思われる。その時は見当たらなくなっていた物を見つけて得な気分になったが、その事を思い出したのである。
私は確かにしまったと記憶のある引き出しを全部引抜いて、手を差し入れた、すると見覚えのある封筒が出て来た。私は保険証を封筒に入れて確かにこの引き出しにしまったのだった。
それにしても思いだして良かった。そうでなければ延々と家中探していた事だろう。まあまだ思い出すって事は認知症にはなってはいまい。変な所で思わず喜んだ。
この引き出しの向こうに物を落としてしまうと言うのは、実は私は過去に何度もやっているのだ。何でもかんでも引き出しに詰め込みすぎるから、こういうことになるのだが、こうやって見つかるとまた同じ事を繰り返してしまう。全く懲りない我が性格にも困ったものだ。
まあ、兎に角見つかって良かったわい。今度こそ忘れない内にさっさと車に入れておこう。これにて一件落着。
