越後の冬空は雲が垂れ込め、どんよりと暗い。そこで雪模様の新潟県を脱出して、茨城県の筑波山に登る事にした。幸い向こうの天気はピーカンのようだ。まだ暗い、早朝6時に出発。
途中の湯沢は雪で積雪は1mも有ろうか。除雪車が前を走っているので、思うようにスピードを出せないが、漸くインターチェンジでいなくなったので、再び加速。関越トンネルを抜けたら、積雪量はぐっと減り、沼田へ差し掛かる頃には無くなっていて、空は抜けるような青空。僅か15分程度でこの変わり様だからね。いやんなっちゃう。
途中は快適なドライブです。Mさんがまだ朝食を摂ってなかったとの事で、途中のSAで食事です。オイラたちは朝食は食べてきていたんだけど、奢ってくれるとの事でまた食べました。え、良く食べられるなですって? だって只だもん。(ガメツイ!)
はい、目指す筑波山が見えてきました。標高は決して高くはないが、関東平野にそそり立つ名山です。
現地へ着きました。筑波山と言ったら、やっぱりこれだよね。
鳥居の所にあった牛のブロンズ。地元の名産かな?
筑波山神社。しっかりお参りして下山の無事を祈りましたよ。
え、登山の無事の間違いじゃないかって? んにゃ、登りはケーブルカーで行くんだよ~ん。(ノメシ!)神社の前では早くも梅が咲いてました。
折しも神社の境内ではがまの油売りの口上が行われていました。
「さ~てお立ち会い。ここに取りい出しましたるは備前長船の名刀。抜けば玉散る氷の刃・・・」
その口上に見物のお客さんはやんやの喝采、爆笑の渦です。お礼に帰りに買って行こうっと。
はい、このケーブルカーに乗って出発です。
筑波山は双耳峰で、男体山と女体山とピークが二つあり、その中間点にこの
御幸ヶ原と呼ばれる展望の利く地点が有ります。日光方面が一望出来ます。
日光連山。既に雪化粧をしています。
いくらケーブルカーを使っても頂上までは連れて行ってくれません。ここからは自力で
登ります。先ずは男体山から。
着きました。男体山の頂上は標高871m。祠が祀られています。
男体山頂上から女体山頂上を臨む。右に白く見える建物はロープウェイ山頂駅。
下山して再び御幸ヶ原に戻ってきました。コマ展望台で昼食にする予定だったんですが
Mさんはまだお腹が空いてないと見えて女体山へ行く事に・・・。
しかしこれが事件の始まり。(笑)
御幸ヶ原には土産物店や食事処が立ち並んでいます。女体山の方にも有るだろうと
思って食べずにそちらへ行ったのが間違いの素。
「がまの油売り」考案のきっかけになったと言われる蝦蟇岩。
うん、確かに似ている。
頂上へ来ました。遠くに霞ヶ浦が見えます。
女体山頂上。標高877m。Mさん、Uさん、はい、チーズ。
頂上からは関東平野が一望出来ます。晴れてはいたんですが、残念ながら富士山は
見えませんでした。
下山に向かいます。Mさんはまだこの時までこちら側にも茶屋は有ると勘違いして
いたようですが、実は無かったのです。結果的にお昼抜き。(エライこっちゃ)
当てにしていたUさんは些かご立腹気味。怒らせると怖いんだよ~ん。(笑)
それでもSAで食べていたので、何とか持ったようです。でもその分夕食は
お腹いっぱい食べました。
帰りのコースは沢山奇岩、巨岩が有ります。これは「出船入船」
これは「胎内くぐり」。でも大したことなかったよ~ん。
「弁慶七戻り」。上の巨岩が落ちたらどないひょ?(余計な事考えるな、アホ!)
歌碑も有りました。でも筑波山と言ったら、百人一首の陽成院の歌、
「筑波嶺(つくばね)の 峰より落つる 男女川(みなのがは)
恋(こひ)ぞつもりて 淵(ふち)となりぬる」だよね。
ハイ、一足先にオイラは下山。あとの二人を待っていたんだけど、30分経っても
来ないので、トイレに行きたくなってきた。んで駐車場に有るトイレに行って待って
いたら漸くお二人山到着。待ちかねたぞよ。まあ、何はともあれ、皆無事に下山出来て
良かったわい。はい、これでまた百名山一座達成です。(ケーブルカー使っていながら
よく言うよ)
やっぱりこれを買って帰らなくっちゃ。でも買い忘れたMさんに分捕られた。(涙)