中学時代の同級生O君が私にやる物が有ると言って、持ってきてくれた物は嘗て私がよく使っていた高所にあるきのこを採るための長柄の鎌、即ち「秘密兵器」だ。
私が作った秘密兵器は最近とんと出番が少なくなっている。と言うのもまずキノコ自体の発生が少なくなって、高所にまで生えている木が少なくなって来ている事、藪に入ると長さが邪魔をして、あっちこっちに引っかかると言った煩わしさから、使わなくなってきているのだ。殊更に近年は倒木に生えているナメコを中心として採っているため尚更だ。
もっともこれは私があまり新しい場所を開発しない事にも因る。まめに歩き回れば、O君のようにまだまだ立木に生えている、ナメコや、ムキタケ、ヒラタケは採取可能なのだ。彼がこれをくれたのは自分に負けずにもっと新規開発に励めという叱咤激励なのだろう。有り難く頂戴する事にした。
さて彼の話に依れば部材は100円ショップで調達したとの事。柄がラジオのアンテナのように伸び縮みするので、いちいち締めたり、ネジで留める必要がないのは便利だ。
かなり短くなるので、ナイフ代りとしても使えそうだし、鎌の切れ味が落ちてきたら、また100円ショップで買ってきて交換すればいいのでお気楽だ。また結構な長さに伸びるので、ちょっと手が届かないような高さなら、これで十分。もっと長くしたかったら、別に伸び縮みするポールかなんかに取り付けられるよう加工すれば良い。
折角戴いたのだから、気が早いけど今秋には精々使わせて貰おう。O君、有り難うね。