すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

宝の持ち腐れにはしないぞ(オーディオに興味のない方はすっ飛ばして下さい)

 昨日Kさんの所へ行ってレコードを聴かせて貰った。今のオーディオシステムにした当初の頃とはえらく違っていい音になった。最初はフィールド・スピーカーならではののびのびとした、そして前に出る音だったが、如何せん、低音がほとんど出て無くて、やたら高域がキンキンしたのには閉口した。そこでYさんに頼んでアンプの方で調整して貰ったり、カートリッジの針交換をしたり、スピーカーの位置調整をしたり、Tさんにトーン・コントロールを作って貰ったりした結果、随分と落ち着いたクリアーな音になった。本人は「俺は何もやってない。全て他力本願」と言うが、やはり本人の確固たる音の嗜好が無ければ、ちゃんとした音にはなり得ない。

 

 さてKさんに刺激を受けたせいか、私もここの所今の音にすっかり慣れてしまって、少し音への向上心が無くなってしまっていたのを反省し、何かやらなくてはと思った次第。そこで茨城のFさんから譲り受けたウェスタンの9Aモノラル針仕様を使う事にした。実は9Aは普通のカートリッジとは違い、針圧が30gと極端に重く、通常のカートリッジの針圧の8~10倍は有る。

 

 で、これでLP盤をかけようものなら、その針圧の重さ故、レコード溝が9Aの足跡となって他のカートリッジをかけられなくなってしまうのでは無いかと思い、今迄温存していた。しかしもうその考えは捨てた。どうせ老い先短い命。しっかりいい音でレコードを聴き倒してやれば、盤も針も本望に違いない。折角のお宝を使わずにあの世行きなんて愚の骨頂と言うものだ。

 

 そう言う訳で本日は目出度く使いおろしの日となりました。まず愛聴盤のLester・Young「Pres&Teddy」を通常の針圧とおもりをアームの後部分に載せて針圧を軽減した状態とで聞いてみる。結果はどちらも大差なく、音が引き締まり、一段と力強くなった感じだ。オルトフォンのモノラル針より音は膨らまない。この辺は好みの問題も有るが、私は決してこの音は嫌いではない。ただS/N比はオルトフォンの方がいいように聞こえる。そしてアームが内周に入った時幾分かウェスタンの方はストレート・アーム故に少し歪みっぽく聞こえた所も有った。まあ、一枚のレコードだけで判断するのは拙いので、次は10インチレコードをかける。

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WesternElectrik 9A。とてもカートリッジとは思えない大きさだ。

ちなみにカンチ・レバーは無い。

 

  次はTeddy Bucknerをかけてみた。これは今のモノラル盤と違って正真正銘のモノラル溝であるから、針の本当の真価が判るはずだ。結果は素晴らしく良かった。楽器本来の力強さ、音色、音の伸び。どれをとっても今迄よりずっと良い。先程のレスター・ヤングで気になった内周の歪みは感じられなかった。この針で聞くと本当に音楽が楽しくなる。うん、決めた。これからはこの針もしっかり使って行くぞ。まあ、道楽に切りは無いようで有りまして、エヘヘ・・・。

 

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Teddy Bucknerは赤いレコード盤。お洒落~。(笑)

 

 さて折角だから、本日使用したレコードの曲をお聞き下さい。

www.youtube.comレスター・ヤング「恋の虜」

 

 

www.youtube.com

テディー・バックナー「リパブリック賛歌」