すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

悪い事したなぁ・・・

 先日我が家をコンサートの案内状を持って訪れてくれたYさん。(当家のオーディオ顧問Yさんではない)彼はウチの家を建てたK工務店の大工の棟梁で有り、熱心な音楽愛好家でもある。無論この年代の方は私ばかりでなく、彼も熱心なオーディオマニアだ。

 

 その彼がコーヒーを飲みなながらさりげなくポツリと言った。

 「ウェストミンスター・ロイヤルを買ったよ」

 「え?」

私は一瞬耳を疑った。それはそうだろう。タンノイ(メーカー名です)のウェストミンスター・ロイヤルと言えば受注生産で、最初に発売された頃こそ、1本158万円(これでも十分高い)だったが、ロイヤル/GRとなってからは何とペアで648万円の価格になってしまったからだ。高級車が買える価格だ。恐らく最初の頃とはそう仕様は変わらないとは思うが、いくら何でも法外な価格じゃ無いかと私自身は思っていたのである。第一使用スピーカー・ユニットがそんなに金の掛かった物じゃ無い。(笑)

 まあ確かに先代のオートグラフを受け継いだ箱の作りになっていて、しかも仕上げは見事だが、それだけで1本300万以上はどう考えたってボリ過ぎだろう。まあ、メーカーにはメーカーの考えがあるのだろうけれど。

 

 したがって例えYさんの購入した品物が中古品であろうと相当な価格が付くはずだ。実際彼はペアで300万で購入したという。う~、凄い。ちなみに奥方殿はこの事を知っているのであろうか? 案外財務省にはペアで100万くらいのことを言っているのでは?(笑)とにかく男の道楽にも困ったものです。しかし、これには私にも些か責任があると思っているのです。

 

 と言うのも私がFさんの所から現在使用しているオートグラフを購入した時、ついYさんに喋ってしまったのです。そうしたら当然Yさんは我が家に聴きに来ますわな。まあ、そこでその音を聴いてどう思ったのかは知れませんが、こういう事態になってしまった事を考えると、悪い事してしまったなあと反省もし、また購入出来るYさんを羨ましくも思う訳であります。(笑)

 

 彼曰く、

 「どうせ老い先短いんだから、良い音楽を思い切りよい音で聴きたいんだよ。悔いの無いようにね」

だって。そりゃあ私も同感だけど、300万だからねえ。(笑)まあ、この上は精々Yさんに一所懸命聴いて戴いて元を取って貰うしか無い。仮にご本人が亡くなって家人が要らなくなっても、100万くらいでは引き取って貰えるんじゃないの?

 

 一日一回五千円のコンサートに聴きに行ったとして、2,000,000÷5,000=400 つまり1年ちょっとで元が取れますよ、アアタ。一週間に一度なら2,800日。およそ7年8ヶ月で元が取れる。こうしてみるとオーディオ道楽もそんなに悪い物じゃないでしょう、財務相殿。(ひどい我田引水だ)と言う訳で、Yさん、こうなったらもうウェストミンスター・ロイヤルと心中だよ~。(笑)

 

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見事な仕上げだが高すぎるよね~。