すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

わかってないなあ(長いよ~ん。覚悟して読んでね)

エー、今回はオーディオ・ネタなので、興味のない方は無理して読んで戴かなくて結構ですだ。(ンな事言って、本音は読んで欲しいくせに) 

 

 私と同じ町内に住むSさんは、私と同年齢、凝り性で庭を作らせても、モツ煮を作らせても上手い。(庭造りとモツ煮となんの関係があるんじゃい?)そして工業高校出身だけに電気の知識も金工も木工の腕も有るし、実際何を作らせても上手い。その上マメである。自身が作った物などはしっかり記録をノートに記しておく。絵の趣味もある。

 

 私と彼の共通の趣味にオーディオと音楽鑑賞、それに蕎麦好きと言うのがある。それが縁で互いに行き来する様になったのだが。しかし事、オーディオと音楽鑑賞に関しては彼と私とでは失礼ながらキャリアが違う。私はもうこれを40年以上もやっている。まあ、年数を重ねたから、分かっているというものでは無いが、経験が豊富だと言う事は重要で有る。彼は一時期オーディオも音楽も中断したことが有る。そんな訳でキャリアは短いのだ。しかし、何事も研究熱心な彼だから、オーディオ雑誌や音楽雑誌を読みあさり、自身のオーディオ・コンポやCDなどを揃えてきた。おそらく彼のモダン・ジャズCDは私のLPレコード枚数を遙かに凌ぐだろう、2,200枚だ。それもここ4,5年で急速に増えた。

 

 私が最初に彼の家へ聴きに行った頃は、フルレンジ・スピーカー一発で鳴らしていて、スピーカーはこれに限るみたいな事を言っていた。JBLのスピーカー・ユニット「LE8T」を自作のラウンドバッフルの箱に取り付け、ボリュームを目一杯に上げ、スピーカーかぶりつきで聴いていた。私はこれで良く耳が痛くならない物だなと感心していた。(笑)でも彼にはそれが心地よい音らしく、

 「釣りはフナに始まってフナに終わるって言うからね。オーディオも同じだよ。スピーカーもフルレンジに始まってフルレンジに終わるんだよ」

と分かった様なことを仰る。はて、この御仁はそう言うほど色んなスピーカーの音を聴いてきたのか?と思ったが、本人は気に入っていることだし、別に他人の私がケチをつける必要は無いので、その時は

 「ウン、フルレンジ一発の良さが出ているね」と適当に挨拶していた。

 

 しかし彼の取り巻きというか、オーディオ仲間が問題で、この人達がやたらと彼の出している音に難癖をつけて、いや、批評して(笑)、音が歪んでるだの、低音が全く出て無いだのと仰るのだ。このお二人はH川さんとK藤さん。お互いに順番に各家で定期的に音楽を聴いているとのことだ。

 

  大体オーディオ・マニアほど困った手合いは無い。皆、自分の所の音が一番と思っている類が多い。(笑)どうやらこの3人グループ、皆それぞれ「ウチの音はそんなに悪くない」と思ってる様で、だからお互いの家を訪問してケチをつけ合って喜んでるみたい。(笑)

 

 エー、とばっちりを食うのはこちらで、その度にSさんから「奴らからコレコレ言われた」と私にこぼすのである。私も当初は

 「アンタは自分の音が気に入っているんだろ。だったらそれでいいじゃないか。他人にとやかく言わすな」

と言ってきた。しかしご本人にとっては甚く気になるらしく、遂にスピーカーの改良に及ぶことになる。これが泥沼の始まりである。まあ、これに及ぶに至っては私もちょいと彼の音にケチをつけたうちの一人ではあるので、やや反省してはいるのだが。(ウソつけ!)

 

 で、スピーカーは今使っている3WAYスピーカーになる。当然3WAYだから、以前よりも低音も高音も出てはいるが、相変わらずモヤモヤとした音だ。スピーカーかぶりつきで聴いているから、音がてんでんバラバラになっている。彼はどうもそれをステレオ感と勘違いしている様な所が有る。だから相変わらず例の二人からまたケチをつけられる。(笑)それをまた私に話すから、今度は私も遠慮せずに

 「アンタの音は確かにおかしいよ。でも俺が少しは音がまとまる様に、もう少し後方で聴けと言っても、アンタは音を浴びる様に聴きたいだのなんのって、断固リスニング・ポジションを変えないじゃないか。大体やねえ、(ここは竹村健一調で)アンタ、今の3WAYスピーカーを組むに当たって、あのユニットの選択は無いよ。出発点からして間違ってていて、それを強引に着地点を見いだそうとして、色々構う物だから、益々変な音になってしまうんだよ。本当は作るに当たって周りの者にちょっとは相談すれば良かったのに・・・。まあ、今度Kさんのウチへ行って聴かせてもらおう。あそこは装置はシンプルだけど良い音してるよ。」

 

 と言って昨日は午後からKさん宅を訪問し、色々レコードを聴かせて戴いたが、どうもご本人はレコード内容も音自体も果たして分かったのか、どうも怪しいところがある。これだけ聴いてまだ分かんないようだと、まだまだこれから先、時間が掛かりそうだ。だが私とKさんが、アドヴァイスしたことを素直に聞き入れて、改良に及べばまだ見所はあるんだが、どうもあの男は頑固な所が有るからなあ。(笑)問題なのは『自分の音は悪くない』と頑なに思っていることだ。だったら俺に何だかんだとこぼすなよ。本当はこちらもアンタの所のオーディオ装置なんてどうでもいいんだから。(笑)

 

 ま、彼の音なんぞよりも、果たして彼がオイラたちの忠告を受け入れて、スピーカー改良に及ぶかが余程興味の有る処なんですな、イヒヒ。アー、他人が悩むのを見ているのは面白いチャンチャコリン。(コラッ!)