すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

暑い!

 台風10号フェーン現象で余りに暑いので、エアコンを掛けっぱなし。とは言え、家でエアコンかけっぱなしでは電気代が掛かってしょうがないから、何処か涼しいところへ避難する事にした。(ケチな発想)

 

 取り敢えず長岡の何処かのホームセンター辺りをぶらつこうかと思ったが、旧越路町を通る頃、ふいに朝日山酒造に立ち寄る事を思いついた。銘酒「久保田」や「朝日山」で有名な酒造会社である。あそこなら休憩所は有るし、土産物店で涼まれるし、時間潰しには丁度いい。

 

 で、着いたところ、私と同じ様な発想をする者が多いらしく、店はお客さんで溢れていた。更に休憩所はエアコンが入って無くて、戸を開け放してあるだけ。これじゃ熱風が入ってくるだけで、ちっとも涼しくありまへんがな。当てが外れたべー。だから暫くは土産物店で時間を潰す。でも買い物はしませんよ。だって高いんだもん。オイラみたいな貧乏人にはとっても買えませんよ。でもここに来る人は皆お金持ちらしく、結構お土産に何か買って行く。み、身分が違う。こりゃあ、場違いなところへ来たかな?

 

 あんまりここでばかり時間を潰すのも何だし、店内のポスターを見ると、松籟閣と呼ばれる先代の社長のお屋敷が無料公開されているというので、行ってみる事にした。無料と言うのには拙者ホントに弱いぞよ。

 

 歩いて3,4分の所だが、道中強烈に暑いので結構体に応える。さて暑いのーと言いながら歩いていると、お屋敷の門近くで突然懐かしい顔に遭遇した。何と我が家を設計してくれたHさんであった。またこんな所でお目にかかるとは、まさに奇遇で有る。少し話を交わして、松籟閣に入る。

 

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松籟閣。洋館を繋げた和洋折衷の建物だ。

 

 玄関に入るとチャイムが鳴って管理している人なのか、愛想のいいおばさんが出て来て、館内の地図を渡してくれて、ご自由にご覧になって下さいという。エアコンは当然無いが、戸はそこら中開け放ってあるので、風が時折通り抜け、思ったより暑くない。昔の建物は良く出来とるのう。

 

 立ち入り禁止場所以外は全部見せて貰った。一部二階建ての建物だが、平屋部分が多くて、まさに贅沢普請だ。特に洋館の洋間とその近くの和室は一際豪華に作られている。恐らくお客様の接待に使われたのかも知れぬ。実はこの建物の存在は知らぬ訳ではなかったが、いつも車で通り過ぎるだけで有った。改めてじっくり見せて貰って、その建物と庭の見事さに目を奪われた。

 

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廊下はどこも欅の一枚板が張られている。

 

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どの部屋からも庭が眺められる。

 

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この部屋は12畳半有り、欄間の見事な彫刻や、床の間の引き違い戸の絵から察すると、お客様を接待する間だったのかも知れない。

 

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洋館の洋間。こちらもぐっとモダンで、豪華な造りになっている。

 

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とにかく建坪がもの凄く有る。初めて来たら、家で迷子になってしまうかも知れない。(笑)この家は新工場建設の折、邪魔になるので50mほど曳家してここに移したものだそうだ。よくぞこれだけの建物を遺してくれた。お陰で今日我々が楽しめる。

 

 さてお昼が近くなったので、前の場所に戻り、朝日酒造がやっている蕎麦処で蕎麦を手繰る事にした。時間が時間だから順番待ちだった。店内からは庭を眺める事が出来、涼しげで良い。雰囲気も良い。でも肝心のお蕎麦はちっとも蕎麦の風味が無く、素麺みたいで拍子抜けだった。天下の朝日山酒造が提供する蕎麦なんだから、もうちょっと美味しいお蕎麦を食べさせてよ。会社のエントランス・ホールでコンサートなど、様々な文化事業もやって、地元に貢献している素晴らしい会社なんだから。まあ、でも今日半日楽しませて戴いて、感謝、感謝です。

 

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店内の雰囲気はとてもいい。これでお蕎麦が美味しければなあ。