今年も茨城県からFさんがはるばる遊びにやって来た。例年より一ヶ月ほど早い。と言うのもいつもはナメコ採りなのだが、今年は私が昨年より私と同地区のOさんがオオツガタケを300本も採ったと言ったので、是非自分も採ってみたいと一ヶ月早くなったのだ。
しかし私はOさんが採る詳しいポイントは分からないから、採れないかも知れないよと、念のため釘を刺しておいた。しかし、どうにもこの300本が効き過ぎたようだ。採れなくてもオイラ知~らないっと。
目指す妙高笹ヶ峰に到着し、昨年半田コミセンで入った場所へ行く。しかし、これがどうも見当外れの場所だったようで・・・・。急勾配の崖を登って行く途中で、早くもFさんが2本ほど幼菌を発見。さい先がいい。でも師匠を差し置いて先に採っちゃあきまへんがな。これじゃ師匠の面目丸つぶれ。(笑)
だが意外と早く採れるときは、その後が続かないもの。案の定その後はサッパリでヤマイグチは沢山見つかるものの、後はベニテングダケなどの毒キノコばかり。う~、これじゃ300本どころか、10本も怪しくなってきたベ。
う~ん、テングタケ。こんなのじゃな。
何じゃ、この変なキノコは。オオツガタケはどうなった?
見つかるのはヤマイグチ(左)やベニテングタケばかり?
これはどうやらオオツガタケのようだが、もっと見つかってちょ。
結局あちこち歩き回って私が採ったのも含めて5,6本。中にはちょっと怪しいのも有る。つ、疲れたべ。お昼も近いので車の所に引き上げてきて、お昼をたべながら午後からの戦略を練る。
で、本日はもうオオツガタケは諦めてハナイグチやハナビラタケでも探そうということにした。Fさんはとっくに諦めていてキノコびくさえ持って行かない。あーん、それは酷い侮辱だベ。そんなに採れないと決めつける事ないでしょ。
しかし、これが全くその通りになった。ハナイグチはまだ出たばかり。見つからない事はないが、ほんのごく小さなものばかり。これじゃ採ってもはかが行きませんがな。例年ならどんぴしゃりのタイミングだと思ったのだが、ことしは暑かったので、どうやら遅れているようだ。結局これも駄目で、ほとんど収穫ゼロで引き上げざるを得なかった。
途中の駐車場でキノコ採りから引き上げてきた人達がいたようなので、気さくなFさんは彼等に声をかけて成果はどうだったかと尋ねる。ところがこの相手が昨年300本採ったOさんその人だったのだ。みせて貰ったオオツガタケは見事な物ばかり数十本。えーん、羨ましいよう。流石名人。
やっぱり場所を知らないと、こんなに採る事はで来ません。Fさんは今度採りに行くときは私に彼女の後をつけて探ってこいと言う。そ、そんな事を言ったって・・・・。
おお、キヌガサタケ発見。レースを纏った貴婦人じゃ。でもグレバがくっさ~い。
蠅がたかっておりました。これじゃレースの乞食だべ。
帰宅した後キノコ博士のH先生に採ったオオツガタケの同定をお願いしたが、確実にオオツガタケと断定されたのは私が採ったたった1本。ひんえ~、そ、そんな。まあ、美味しいキノコはやはり採るに難しいって事ですな。でもオイラ諦めんもんね。まだシーズンは始まったばかり。この次こそきっと300本じゃー。(ハイハイ、希望だけは大きくね)その夜の宴会の前菜として貴重な1本を4つにスライスして、Fさんと味わったのでありました。やっぱり美味い。ああ、これが300本だったら。(まだ言ってる。しつこいちゅうに)