すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

稲穂の百円玉

 納戸を片付けていたら、亡父が残した稲穂の百円玉が古銭と共に大量に出てきた。多分200枚は有るだろう。そう言えばこれは覚えている。

 

 話はかなり遡るが、私が高校時代アルバイトで地元の新聞の配達をしていた時、集金でどうしても百円玉が集まる。その時はまだ新百円玉が確かまだやっと出始めた頃だったから、旧百円玉、即ち鳳凰の百円玉や稲穂の百円玉がまだ少なからず出回っていた。尤も流石にその頃でも鳳凰の百円玉はあまり見かけなくなっていたが・・・。

 

 で、父は私が集金してきた百円玉をお札に両替してくれて、自らは旧百円玉の収集にいそしんだ。何故か? 理由は簡単で有る。旧百円玉は銀貨なのに新百円玉はニッケル貨であったからである。しかも特定の年に製造された物は希少価値があるらしく、値が付いていた。

 

 旧百円玉で価値があったのは斯様に鳳凰の百円玉と稲穂の百円玉の特定の年号の物で、同じ銀貨でも東京オリンピック記念の百円玉は千円銀貨と違ってそれほど価値が付かなかった。まあこうして毎月大量に百円玉を集めているのだから、否が応でも例の価値ある百円玉も手に入る事になる。

 

 そうすると我が家に出入りしていた道具屋さんがその中の価値ある百円玉を譲ってくれと言う。父も鉄屑や廃品の中から珍しい道具などをこの道具屋さんに買って貰っていたから、彼の言い分を聞いてやって売ってあげた。

 

 そんな訳だから残された稲穂の百円玉にはそれほど価値のある物が残っていない筈だが、一応銀貨であるから今の百円玉より余程有り難みがある。ネットで見てもそれなりの価格が付いている。はてさてこれをどうしたものか?無論百円硬貨として今でも立派に通用する。小銭がない時や懐がピンチの時などに使っても良いのだが、折角父が集めたものを簡単に手放して良いものやらどうか。あ、でも元は私が集金してきたものだから、そんなに遠慮する事はないのだが。(笑)

 

 ま、暫くは保管しておこう。ひょっとしてまだレアな硬貨が2,3枚残っているかも知れん。(アンタもオアヤジさん同様スケベ根性有るのね)

 

「稲穂の百円玉」銀貨はどうしても黒ずんでくるから、汚く見える。

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