すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

初ナメコ

 朝ウーさんが珈琲を飲みがてら立ち寄り、私に今日の予定を聞いてきた。と言うのも三日ほど前に見つけたナメコの幼菌を養生してきたからだ。このナメコは田圃の畦道沿いに有り、そこからよく見えるのだ。今は農家はシーズンオフで、余りここを通る人は多くない。更にここ数日はお天気が良くなかったから、尚更だ。

 

 しかし一方で晴れたら、散歩で通る人もいないとも限らないので、私もさることながら見つけた当の本人のウーさんは気が気でなかったに違いない。(笑)だから午前中は雨の予報が出ていたにもかかわらず、私の所に来た時は雨が降ってなかったので、採りに行ける物なら早く採りたいとの気持ちが有ったのだ。早く採りたいのは私も同じ。タイミング的には今がどんぴしゃりの筈だ。そこで意気投合して早速出かける。

 

 案の定現地に着くと人影は少ない。ふふふ、予定通りだべ。そーれ、おナメコ様目掛けて進軍じゃー。だが向こうの方から誰か歩いてくる。拙い。ま、しかし、このまま知らぬ顔してやり過ごそう。オイラ達はキノコ採りに来たんじゃないよー、ピーピー。(口笛)え、それにしちゃあキノコ採りの篭みたいな物をぶら下げてるじゃないかって? いや、だからこれはほれ、その、そうだ栗拾いに来たんだよ~ん。(あのね、そう言う下手な嘘はつかないの)

 

 だが相手はウーさんの顔を見かけると、これはまたと言う顔つきになって話しかけてきた。ウーさんの方もこんなところで会うとはと言って話し始めた。聞いているとどうも相手はウーさんのソフト・バレーボール仲間で、この近所に住んでいる方らしい。で、色々とこの辺りの事を教えてくれるのはいいが、オイラはナメコが気になってしょうがない。

 

 お相手は話し好きの方らしく、ウーさんを捕まえて離さない。えー、いい加減ウーさんを解放してチョ。早くおナメコ様を見つけて採らないと、雨が降ってくるでねーの。このままおナメコ様の出ている木の方へ行っていってもいいのだが、それだとその人にナメコの所在を知られて、来年以降も採られてしまうから、そんなドジは踏みませんよ。

 

 そこで私はウーさんに声を掛け、山の方へ入る道の方へ誘導した。件の方は我々が山の中へキノコ採りに行くと思って、漸くその場を離れた。ふぅー、やっと行った。もう話がしつこいんだから。オイラたちはおめえさんにキノコの場所を知られたくないんだよー。シッシ、さっさと何処かへ行ってくんろ。その人がかなり遠くへ行ったのをそっと見届けると、直ぐに元のところに引き返し、ナメコの木に直行。さっきまで青空が顔を少しばかり見せていたのに、いつの間にか雨が当たってきている。ホーレ、見い。まごまごしているうちに雨になったじゃねーの。傘は一応持っては来ているけど、風でも吹いて来たら、役に立たないべ。

 

 おナメコ様は誰にも採られずにちゃんと大きくなっていた。ドンピシャのタイミングだ。おお、ピカピカ輝いてる~。今シーズン初のおナメコ様どすえ。ふふふ、笑いが止まらん。(アホ!)どれ、まずは写真をと。しまった、山にスマホを落とすと拙いと言う事で、車に置いてきたんだっけ。(ドジ!)ま、しょうがない。写真は採ってからので済ませよう。それはともかく、手早く採ってしまわないと。何せここは向こうの通りから丸見えだからね。

 

 ナメコを採り終えたので、そのままヒラタケ探しに行こうと思ったが、雨が少し強くなったので、車に帰る事に。すると先ほどの方がまたもや右前方の道からこちらの方に来るではないか。ええい、何じゃ今度は? ワシラの戦果でも見たいのか? 私は面倒だから足早に歩き、一足先に車の方へ。フー、一安心。オーイ、おっさん、もうウーさんといくらでも話していてもいいよ。

 

 皮肉な事に車の所に戻ってきたら、雨は止んだ。折角出かけてきたのだからハタケシメジを養生していた「キノコの森」にも立ち寄る。まあ、ここは大した戦果は無かったが、ついでだから良しとしよう。さて獲物は早速お昼にきのこ汁を作り、戴きました。ちょうどその後マーさんも我が家へ立ち寄ったので召し上がって戴いた。大層喜んでいましたよ。初物はやはり美味しいですね。さて愈々奥キノコのシーズンへ突入ですが、果たして今シーズンの戦果は如何に?

 

最初にしては上々の戦果です。右のキノコはハタケシメジ

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