午前中は郵便局へ持って行く荷物作りをしたりしていたので、さして退屈する事は無かったが、午後は一転して何もする予定が無い。しょうがないから新聞に出ている脳トレでもやろうかなと思っていたら、町内に住むセーさんから「オーイ、いつになったら来るんだ?」
と催促電話を戴いた。そう言えば、この間の班長会議の後、別れ際に
「月曜日は空いている」
みたいな事を言われたっけ。あれは遊びに来ないかと言うお誘いだったのね。(鈍い人)
ハイー、もう暇を持て余していたのだから、二つ返事でOKしましたよん。セーさんは私と同い年のオーディオ仲間だが、私のようにアナログ・レコードはやって無くてCD専門です。それだけに出てくる音はかなり違う物が有る。また彼はスピーカーは自作なので、しょっちゅう何処かしらいじっている。どうも取り巻きのオーディオ仲間から色々言われるので、つい構ってしまうようだ。(笑)
それはともかく、今日は私に合わせてくれたのか、私の好みそうなジャズCDばかりかけてくれる。おまけにコーヒーにお茶菓子がズラリ。ど、どうしちゃったの? えらくサービスいいじゃん。(笑)今日また大地震来なければいいけど。(コラッ!)
いつもはピアノ・トリオだとか下手なジャズヴォーカルばっかり聴かせてくれるのだが、今日はしっかりした演奏のCDが多い。うん、これなら余は満足じゃぞよ。え?コーヒーとお茶菓子が美味しいからだろうって? これ、キ、キミは何てことを言うんだ。そんなさもしい根性はワシャ、これっぽっちも、いや少しは有るかな? コホン、エー、とにかくサービスされたからと言って採点を甘くしたりはしませんよ。(ホントかな?)
彼は以前聴いていた物よりも聴く範囲が広くなったし、何よりも少しジャズが分かってきたように思う。そうするとまた楽しいんだよね。以前は
「ジャズはピアノ・トリオに始まってピアノ・トリオに終わる」
なんて悟ったようなことを言っていたけど、要するにまだまだ聴き方が足らなかっただけなんだと思う。まあ、いい傾向です。音楽が分かると、音も分かってくる。
とは言え、以前よりも少しは音は良くなったけれど、私に言わせればまだまだです。聴かせて戴いた時はうんとサービスして貰ったから、音については手厳しく言わなかったけど、彼はこのブログ見てないから、うふふ、辛めの採点をしちゃおう。
まず第一に聴取位置がスピーカーに近すぎる。
これだと映画館で映画を最前列で見ているようなもので、画面の動きが大きくなるので、とても長時間見ていられないと思うが、同様に近すぎるため音があっち行ったり、こっちへ来たり、耳がついて行けない。彼はどうもそれがステレオ感が良く出ていると勘違いしているようなのだ。もっと聴取位置を後にと何度も言っているのだが、彼は頑固にそれを変えようとしない。困ったものだ。とにかくスピーカーにかぶりつきで聴いているから直接音ばかりで間接音というものが余り聞こえないから、どうしても潤いに欠ける音になりやすい。
第二に音がまだうるさい。
これは音量の大きい、小さいを言っているのでは無い。つまり音がワンワンと鳴っているような感じになる。音が散漫とでも言えばいいのかも知れない。だからウルサイ感じになるのだ。だが彼にはそれがジャズのエネルギーを感じさせてくれるみたい。私の所の音はもっと静かで速い。音が静かだから、音量を上げてもうるさくならない。
第三にまだ音に力感が無い
彼はこれを低音が余り出ていないからだと思っているようだが、そうではない。所謂腰の入ってない音なのだ。これはまあCD再生だから、止むを得ないのかも知れないが、もっと電源部のしっかりしたアンプなどでドライブすれば改善されるかも知れない。
以上ざっと三点ばかり挙げてみたが、一番の問題は彼が今私があげた事項について気がついてない事だ。だからいつまでたっても中々劇的に音が改善しない。まあ、とは言え、もう私は彼に直接あれこれ言うのは止めにしてるんです、ハイ。なにせご自分が今の音で満足しているんですから、これ以上私が何を申せましょうか。それに悪口を言ったらサービスが悪くなるでねえの。(コラッ!)
ともあれ、今日の午後はお陰様で退屈凌ぎが出来ました。セーさんに大、大感謝です。聴かせて貰ったCDの中で良かったジョージ川口とアート・ブレーキーの共演盤、早速ネットで中古レコードを見つけて買いました。セーさん、大いに役立ったよ。
セーさんのリスニング・ルーム。うーん、オイラの所と違って綺麗に片付いてるのう。(笑)因みに壁に掛かっている絵は彼の直筆ですし、ラックの上は自作のネットワークです。