フーさんがミーさんの所へアルテック604用のスピーカーボックスを運ぶ際に一緒にエレクトロボイスのフルレンジスピーカーを持ってくるから、聴いて良かったら買ってくれないかと言う。何でも604用の箱を出している際に出て来たという。
私はエレクトロボイスの38cmのフルレンジスピーカーでダブルコーンの物と聞いて即座にSP15を思い浮かべた。磁気回路が強力で高域レベルコントローラーが付いている非常に金の掛かったユニットで有る。ただ周波数レンジ的にちょっと高い方が伸びてないみたいなことが雑誌に書かれていたことが有るので、こんなに強力な磁気回路でなくとも良いので、出来れば後期の型のSP15Aの方だと有難いかなとも思っていた。
それが図らずもその通りとなった。昨日持ってきてくれたユニットを見てみると、まさしくSP15A。後で鳴らすのを楽しみにまずはミーさんの所へ箱を届けるお仕事、お仕事。さて無事に箱を届けて、夜に早速繋いで鳴らしてみた。ピアノトリオの演奏の第一音を聞いて、ハイOKです。こりゃあ即買いです。正直ここまで高域が伸びていてくれてるとは思わなかった。低音の出方も良く、これ一発で何の不満もございません。(笑)
フルレンジ・ユニットの定位の良さ、大きいホーンから出る音と違って、歌手の口が大きくならない。更にネットワークを使ってないから音が自然だ。38cmのフルレンジスピーカーと言うと、どうしても高域不足と考えている方が多いが、どうしてどうして探せばJBLのD130などや本機のように十分使用に耐える物が有る。寧ろこうしたユニットの方が20cmの物と違って低域から高域までちゃんと再生出来るので、実用に耐えうる。
まあ、うちのスピーカーとしての位置づけとしてはサブと言うことになるだろうが、使う頻度はひょっとしてメインとなるかも知れない。(笑)音楽をいい音で聴きたいが、さりとてマニアのようにドツボにはまりたくないと言う人にとっては、まさしくこのようなスピーカーがうってつけで有ろう。スピーカー・キャビネットも中々しっかりしていて気に入りました。
フーさんから話を聞くと昨年私が購入したアルテックの1568アンプとガウモント・キャリーのドライバーの持ち主だった方が所有していた物だという。このような名器を譲って戴いて、改めてその方に感謝申し上げなければなりません。うふふ、当分このスピーカーに嵌まりそう。
はい、そしてその夜はヨーさん、マーさんも交えて恒例の宴会でーす。同時に新しいスピーカーのお披露目です。これ、新入社員、これから我が家でしっかり働くのだぞ。そうすりゃ美味しい物たべさせてやるから。(演奏の良いレコード、音質の良いレコードのことです)
新しく我が家のオーディオシステムの一員となったエレクトロボイスのスピーカー。
(チータンとゴリラ弟の下のスピーカー)