すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

お雑煮じゃー

 あ、もうお昼か? さて何を食うべえかな。ウーさん、何がいい? 私は偶々遊びに来ていたウーさんに尋ねた。

「何がいいって何があるの? カップ麺?、それともパン?」(貧しいのう、お前ら)

「エー、生憎どちらも切らしておりまして、昨日作った豚汁しか有りまへん。」

「え、豚汁だけ? 中に入れる餅なんか無いの?」

「オイラ、一人暮らしだから正月用に餅なんか買わなかったもん。あ、そうだ。いいのが有った。昔買った真空パック鏡餅。アレを入れてお雑煮にしよう。」

「エー、また化石時代の食べ物? 一体それいつの? いつ買ったかわかんないんでしょ。」

「バカモン、ちゃんと覚えておる。確か10年程前だ。」

「そんなもん食べられる訳無いでしょ。」

「キーミ、キミ、君は考え違いをしておる。ほーれ、見てみい。黴が全然生えとらんじゃないか。これは完璧に雑菌を防御しておる証拠じゃ。我が輩に言わせれば、昔の真空パックが無かった時代のお供えなんか、鏡開きの頃はすっかりコチンコチンに固くなった上に黴を削り取らなきゃ食えたもんじゃ無かった。それでもそうやって食べていた。それに比べればこの真空パックは些かも雑菌が入っとらんし、まだ固くもなってない。素晴らしい食品保存の進化じゃ。ま、米で言ったら古米を食べるようなもんじゃよ。いや、それより遙かにましじゃ。」

と妙な屁理屈を付けて強引に雑煮にすることに決めた。

 

 「ほーら、でけたぞ。」

「エー、ホントに食べられるの?」

「大丈夫。私を信じなさい。信じるものは救われる。」(お前は宗教団体の教祖か?)

「あら、色々具が入ってるわね。」

「そうじゃ。まず玉葱、人参、ヒラタケ、筍、豚肉、糸コン、その他怪しげな食材が多数入っとる。ま、食べてみんしゃい。」

「あら、美味しいわ。それに餅も固くないし。」

「ほーれ、見い。我が輩の言ったことに間違いは無かろう。何せ長期熟成品だからね。」

「何だかヨー分からないけど、取り敢えず食べられたわ。でも後でゴロゴロピーにならないでしょうね?」

「さあ、それは何とも。あのね、そんな先のことばかり考えていてもしょうがないの。ストレス溜まっちゃうよ。今は食べられた事に満足して、神様に感謝するんだよ。」(益々怪しい教団だな)

 

 ま、簡単に食品を捨ててはいけないと言うことでございますよ。この食品にするまで多くの人が携わってきているんだから。え、何でございますか? 今後すかんぴんちで出される食品にはうっかり手を出せんとな。いや、そりゃあまあ、貴方、何もウチで出す食品が皆長期保存品だと言うことでは無いですよ。とんだ濡れ衣でございます。偶々今回がそうだったという訳です。(だからその偶々が怪しいんだよ)

 

 あー、そういう訳でお正月に食べられなかった雑煮を図らずもお昼に食べることが出来、シャーワセでした。え、その後お腹の具合はですって? そりゃあもう全然心配無かとよ。二人とも鉄の胃袋でした。目出度し、目出度し。(フンとかな?)