以前私はクサウラベニタケとウラベニホテイシメジの鑑定に確固たる自信が無かったが最近漸く分かってきたような気がする。それは何回もこれらのキノコを採り、良く調べ、食べてきたことから自信が付いたのだ。またキノコ鑑定家のH先生の助言も大いに参考になった。
ところで毎秋キノコの中毒事故というと決まって出て来るのがツキヨタケとこのクサウラベニタケだ。良く見分け方も知らずに簡単に食べてしまうのには恐れ入る。判断が付かないキノコは絶対に食べてはならない。間違うと死ぬようなことは無いにしても、一晩中トイレと仲良くなりますよ。(笑)
さてそのクサウラベニタケとウラベニホテイシメジの見分け方であるが、
1.ウラベニホテイシメジは傘に時折指で押したような班
が有る。これに対してクサウラベニタケには無い。
2.柄はウラベニホテイシメジの方が下膨れで、クサウラ
ベニタケは上下同大でやや下方が太いくらいである。
またウラベニホテイシメジは柄が中実だがクサウラベ
ニタケは中空~髄状とされているが、虫などに中を食
われていると区別しづらい。
3.傘の襞は良く見るとウラベニホテイシメジは襞の縁は
滑らかなのに対して、サウラベニタケはギザギザに
なっている。
4.成熟したウラベニホテイシメジは柄に条線がある。
見分け方は一つの条件だけでなくこれらの条件から総合的に判断すべきである。なお同じイッポンシメジ科のイッポンシメジは更にウラベニホテイシメジとよく似ているが、成熟すると傘が反り返り、波打つなどの特徴が有るので、そこから判断して貰いたい。いずれにしても確固たる判断が付かない時は食べないことが肝要である。
これはクサウラベニタケ。ご覧のように柄が細く、上から下までほぼ同じ太さである。

これはウラベニホテイシメジ。柄の下方が太い。

これはイッポンシメジ。(毒)ご覧のように傘が反り返り、波打っている。
道の駅などではウラベニホテイシメジをイッポンシメジと称して売っていることが良く有る。紛らわしいですな。(笑)

これはクサウラベニタケ。ちょっと見にはハタケシメジとよく似ているから間違えないようにしないといけない。傘裏の襞の縁がギザギザしているし、柄も全体にスマートである。

これはウラベニホテイシメジ。傘の表面に指で押したような班が有る。

これもウラベニホテイシメジ。全体にずんぐりむっくりの印象がある。

これなんか明瞭な班紋が無いが、ウラベニホテイシメジである。

これはハタケシメジ。こんな傘色のものは良くクサウラベニタケと間違えられる。

とにかくクサウラベニタケとウラベニホテイシメジの見分け方は中々難しく、鑑定家泣かせとよく言われる。まあ、何度でも採ってよく知っている人に鑑定して貰い、経験を積むのが一番ですね。