朝方トイレに行って再び眠りについたら変な夢を見た。いつもだと大体目が覚めると忘れてしまうのだが、今回はなぜだかしっかり覚えていた。その夢があまりに荒唐無稽だったからかも知れない。まあ夢という物は矛盾に満ちているのが常だが、今回ばかりは見た本人も思わず笑ってしまうものだった。
私はいつものように音楽を聴いていた。すると何だかいつもと音が違っているのに気がついた。後方からも音が聞こえてくるのである。それもいつも聞く低音とやや違って聞こえる。振り返ると何とそこにはアポジーのシンテラ(スピーカー名)が置いてあり、朗々と鳴っている。あんれまあ、こんな銘器が何でここに?
すると嘗て私が仕事をしていた時の取引先の社長の奥さんがダイハツ・コペンみたいなミニ・スポーツカーに乗って現れて言う事には
「すかんぴんさん、このスピーカーは私が知り合いの方から戴いたんだけど、すかんぴんさんの方がオーディオに熱心だから持ってきたのよ。持ってきた時はお留守だったようだから、中に入れて置いたの」
と仰るではないか。
そもそも何でミニ・スポーツカーに乗ってくるんだ? 社長の奥さんはクラウンに乗ってはいたけど、こんなコペンみたいな車に乗っていたのは一度だって見やしない。しかも留守だったから入れて置いたって? 鍵が掛かっていたはずだろうにどうして入れたんだ? またどうやって私のシステムに繋いだんだ? 考えれば考えるほどおかしな事だらけなのだが、そこは夢。さしておかしいとは思わないどころか、
「う~む、やはりこのスピーカーはワシの所に来る運命じゃったんじゃのう。ふふふ、これでこそワシの持っているクレルのアンプが最大限効果を発揮出来る」
などと脳天気に嘯いている。
「これもワシの人徳というものか」などとニヤニヤしていた所で目が覚めた。当然現実は正夢な筈は無い。(当たり前だ)それにしても夢とは言え、久し振りに楽しい夢を見た。オイラの見る夢は大抵時間に追われて仕事をしている物ばかりだったので、漸くそれらから解放されたと言える。アー、こんな夢なら毎晩でも見たい物だ。
エヘヘ、遂にアポジーがオイラの所に・・・
