私はメインのシステムをダブルウーファーにしようと決めた時に、さて箱は何にしようかと考えたが、これは前から考えていたアルテックの815Aに決めた。ところが815の箱はレアらしく、こちらのオーディオ店などではついぞ見た事がないし、ネットでも中古に出ている事はほとんど無かった。
そこでヤフオクに出品されたら知らせてくれるよう登録しておいたのだが、中々その知らせは来なかった。そんな折オーディオ仲間のフーさんが友達のお店で作ってくれる所が有るから、そこへ頼んでみないかという。
実のところこの815と言う箱はA7やA5と同じく業務用としてでの箱で有るから、お世辞にも見栄えのいい物ではなく、それどころか中古に出る物はかなり使い古されてボロボロの汚い物が大半だったのである。だからこの誘いには一も二もなく乗った。(笑)私は何でもオリジナルなんて物に拘っていないから綺麗な方がいいに決まっている。
新築した家に入れるのだから尚更で有る。ところで815の後の箱に817Aが有り、こちらは比較的市場に出回っており、状態もそんなに悪くない物が多かった。にも拘わらず私が815を選んだのはまず材質が米松で有った事。817はパーチクルボードなのだ。私は結構材質に拘っていて、以前のA7の箱も828Bと言う米松材質だった。
訊けばフーさんのお友達のTさんはその米松で作ってくれるという。有り難や、私は直ぐにお願いした。ところで材質の他に何故この箱にしたかというと置くスペースが無かったからである。211は横に広がりすぎだし、縦に使っても背が高すぎる。A4に使われている210も同様である。817なら何とかなるのだが、先ほど言った材質の問題と背の高さが低い事から、ウーファーが床からの影響を受けやすく台でも咬まさない事には使えない。
結局我が家にはこの817の箱が一番収まりやすかったのである。これは後にオートグラフをいれたら尚更痛感した。この箱で無かったらオートグラフは今の位置には置けなかったのである。熟々この箱には感謝している。
ところで完成して持ってきてくれた箱は吸音材も何も入ってない只の箱であったが、取り敢えず音を出してみようと言う事で、ユニットを付けて鳴らしてみた。裏蓋はまだ取り付けていない。だが思いの外良く鳴ったので、その場にいた者全員一致で後面解放で使えとなったのである。(笑)以来裏蓋を付けた事はない。
まあ、ウェスタンの箱も裏蓋なんて無いもんね。ウェスタン系統のアルテックも裏蓋なんてしない方がいいのかも知れない。作ってくれたTさんはその後病気で亡くなられたので、私に作ったのが最後となったかも? 作って貰えた私は運が良かった。形見だと思い、大切に使わせて戴いています。
817を入れたばかりの頃。ホーンは805Aを使っていた。
