この頃名前を思い出そうとすると、どうも思い出せない。無理にその時思い出そうとすると、益々その名前は遠ざかって行く。しかし他の事をしていて、何気なく思い出す。してみると丸っきり記憶が無いのではない。名前を引き出す力が弱くなっているのではないか。でも特に名前だけが思い出せないのは何故か?
そう思っていたら、昨日花の名前が書かれた袋を捨てたと書いたが、捨ててない事に気がついた。んで、探したら有りました。してみると自分の行動もどうも忘れてしまうものらしい。やっぱり認知症に近づいているのかも?
まあ、いいや。で、その花の名前だが、アシダンセラと言う。アヤメ科グラジオラス属の花だと言う。道理で茎や葉っぱが似ている訳だ。ともあれ名前を見たら思い出しました。でもまた時間が経つと直ぐに名前が出てこなくなるんだよね。
亡きオヤジ殿も同症状を呈していた。若い頃はあれほど頭の回転が良かったのに、どうしてこうなちゃったんだろうと思うが、出ない物は仕方がない。キノコ博士のH先生などはこちらが不明のキノコのことを訊いても、直ぐに名前が出てくるのに、それより20歳も若い私が出てこないと言うのはどうした事か。情けない話しだが、やはりこれは日頃の訓練か?
もうこんなではクイズ番組なんかに出ても
「あー、ほれほれ、あれだこて。あの薬のコマーシャルに出ていた女優さん。」
なんて答え方になってしまう。(笑)
ところで私そのクイズ番組に出た事が有るんだよね。まだその時は25歳。物忘れ所か、ひょいひょいと名前Gはちゃんと浮かんできたものだ。あの頃に戻りたいねえ。まあ、でも忘れっぽいと同じものを見てもいつも、新鮮な気持ちでいられるから案外お得かも。
しかし世の中そんなに甘くない。以前も書いたが、図書館で読んだ記憶が無いと思って借りてきた本を読み進めると、やはりこれ前に読んだ事有るとなってしまう。してみると今の私は中途半端な物忘れ症状と言う事になる。何事も中途半端はいけませんな。尤も完全物忘れ症状になればお迎えが近いと言う事になるのだろうが(笑)