すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

奥大日岳登山(その2)

 室堂へは2008年に立山三山(浄土山立山別山)から地獄谷を巡って以来だから、10年ぶりとなる。あの頃はまだ体力が有ったから、日帰りでそれを成し遂げたが、めっきり体力が落ちた今はとても無理。泊まりを入れてのんびりと登らなければ行く気にならない。

室堂バスターミナル遠望

みくりが池温泉にやって来ました。ここは地獄谷へ下りて行く道と
血の池所獄方面へ向かう道との分岐点です。

地獄谷からは噴煙が引き上げていた。

ご覧のように地獄谷へ下りる道は今では有毒ガスの量が増したため、
いずれも通行禁止です。この辺りでは風向きのせいか、猛烈に硫黄の
臭いが漂ってきます。

高台にある火山ガス情報ステーション。火山ガス発生の危険を知らせる
報知器がここだけでなく、登山道のあちこちに設置してあります。

コバイケソウ。

エンマ台。ここからも地獄谷を一望出来る。硫黄の臭いが一段と強烈だ。
それにしても室堂近辺は「餓鬼の田」だの「地獄谷」だの「エンマ台」
血の池地獄」など恐ろしげな名前ばかり。だから「浄土山」なんて
山が有るのかねえ。(笑)

血の池地獄。ここら辺りから急な石の階段を下りる。

階段の途中でシャクナゲが咲いていました。ハクサンシャクナゲ
クリーム色系統の奴かな?

アオノツガザクラ

この辺りでは風で火山性ガスが運ばれてくるのか、ハイマツや高山植物
ほとんど枯れていた。

ここへは地獄谷から直接風に乗ってガスが流れてくる。
ガス量の多い日は要注意だ。

大きな山荘の雷鳥荘です。ちなみに我々はここには泊まらず
もう少し先へ行きます。

遙か下に10年前にもその前を通った雷鳥沢の診療所とテント場が
見えてきました。明日は山を下りてからこの長い坂を登らなければ
なりません。すれ違いに登ってくる人達も辛いのか、黙々と登って
いるようでした。それにしてもキャンプ場周りの雪の量が凄い。

今晩泊まる雷鳥沢ヒュッテが見えてきました。4階建ての大きな
建物です。

あんら〜、ホームページで見た写真とは違って、ボロボロ〜。
一体いつ頃の写真を載せとるんじゃ?これじゃ詐欺だよ。
後で従業員の方に訊いたら、築50年との事。鉄筋コンクリート造りの
50年物じゃしょうがないよね。見るからにお化けでも出そう。(笑)

正面から見た雷鳥沢ヒュッテと露天風呂。
堂々とした建物なんだけどねえ。

お隣は「ロッジ立山連峰」です。こちらも温泉付きですよ。

 まず一同風呂へ入って汗を流します。宿泊客は私たち4人ともう一人みたい。こんなにでかい建物なのに宿泊客がたったの5人とは。山小屋を経営して行くのは決して容易ではない事を痛感させられます。

 お風呂へ入っていてふと窓の外を見たら、何といつの間にか立山がその全容を表していました。夕刻になると気温が下がって、雲が下に沈むせいだろうか。とにかく諦めていた景色が見られたので、服を着るのもまどろっこしく、急いでカメラを持って外へ出たが、「女心と山の天気」であっという間にまた雲の下になっていました。

おお、立山が見えた。こうしちゃおれん。

 まあ、先程見えたんだから、きっとまた見る事が出来るだろうと酒宴が始まりました。先ずは恒例の生ビールで乾杯! プハ〜、うんめえ。山で飲むと殊更美味しいです。(笑)つまみはちゃんと持ってきてあるから(雷鳥沢ヒュッテさん、買わなくて御免ね)酒の肴には困りませんよ。(笑)

 やがてテント場から夕食を食べにに何人かのグループがやって来て、その方との話しに花が咲きます。Mさんは人なつこいから、誰とでも気軽に話します。一方私は外が気になるので、カメラを持って再び外へ。

漸くその全貌を現してくれました。圧倒的な立山の姿です。
MさんはローカルFM局の部長さんをしていますので番組制作のための
収録を始めました。

立山から剣御前方面の山稜です。立山・剣連峰が壁のように眼前に
立ちはだかります。

鞍部に剣御前小屋が見えます。(分かるかなあ。写真をクリックして
拡大してみて下さい)

こちらは明日登る奥大日岳方面。右奥の尖った山が奥大日岳です。
行けるかなあ? 雪が思ったより多くてちょいと不安。

 酒宴は生ビールからワインと進んで漸くお開きです。こんなに飲み食いして夕飯お腹に入るの?

従業員の方が仰っていたけど、ボリューム満点の夕食です。
普通の山小屋ではこんなリッチな夕食はまず出ません。(笑)
建物がボロい分、食事でサービスしてくれるのかしら。(笑)

 満腹です。まだ時刻は午後7時ですが、お腹が膨れれば眠くなるのが道理。私とMさんの息子さんは早くも寝る気満々です。Mさんはまだ飲み足りないと見えて日本酒を持ち込んでチビリチビリとやっています。知らないよ、二日酔いになって明日登れなくても。さあ、後は明日晴れてくれるのを祈るのみ。