すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

花火

 昔は子供会で夜回りをやったことは以前書いたが、その最後に必ずやっていたのが花火だ。各自いろんな花火を持ち寄って、薄暗い外灯の下でそれを楽しむのであるn中でも人気だったのがやはり線香花火である。人気の理由として考えられるのは、比較的長い時間楽しめるからであろう。しかも安い。あと蛇花火なんてのもあった。これは箱に火をつけると中から蛇のような?黒い棒状の物がにょろにょろと出て来るのである。その様が蛇に似ているのでそんな名が付いたのだろう。だがこの花火は往々にして途中で出てくるのが止まることがあった。首尾良く最後までにょろにょろと出てくれば成功である。線香花火の火玉を落とさずに最後まで行くのと同じだ。

 花火が終わるとやることがなくなって家に帰るのであるが、当時はまだあちこちに暗い所がいくらでもあった。夜など近くを通るのが薄気味悪い所があって、そこを通る時はつい駆け足になった物である。暗いと言えば花火はあの明暗の対比が何ともう言えない夏の風物詩になっているのだと思う。そして皆花火の先を目を懲らしてみている。その一体感がまたいいのだろう。あたかも映画館で映画を見るのと同じだ。今考えてみると不思議なことに、花火をやっている時は暑さを感じなかった。なんでだろう?

 今では花火と言えば安い中国製に押されて日本製の花火はほとんど見当たらないようだが、それでも昔ながらの日本の花火を作っているの工場もあるとのこと。頑張って欲しい。子供達が花火をしているのを見ると自分も一瞬子供時代にタイムスリップしたかのような気持ちになることがある。花火のの光には郷愁を誘う物がある。たまには日本製の花火を探して、夏の夜の束の間子供に戻ってみますか。