安曇野へ行く度に行こうか、どうしようかと迷って、結局時間が無いのを言い訳にして訪れないでいた「田淵行男記念館」。その山岳写真家の田淵行男氏を先週のＮＨＫ日曜美術館が取り上げた。
朝、Ｋさんが電話をくれ、その番組が有る事を教えてくれたのだ。記念館は訪れたかったが、未だ実現してないので、是非見たいと思い、テレビの電源ＯＮ。ついでにビデオにも録っておいた。
番組を見るにつれて氏が如何に凄い人物かという事がよく分かった。単なる山岳写真家にとどまらず、卓越したデザイナーで有り、高山蝶の研究家でも有ったのだ。その自分で作成したアルバムの見事なデザイン、高山蝶の精緻な細密画。これほどまでやった人とは思わなかった。また写真も今と違ってガラス乾板を使用したカメラだから、そんなに枚数は撮れない一発勝負と言っていいほどなのに、その見事な技術と視点には感心した。
田淵氏が蝶の観察に歩き回り、愛した常念岳
これから私が写真を撮って行く上で大いに参考になった。来年のカレンダーを作る際の参考にもしたい。そして次に安曇野を訪れるような事が有ったら、必ず記念館に行ってみたいと強く思った。安曇野は美術館が多いためについ後回しになってしまった。彼の代表作「山の意匠」も少々お値段が張っても手に入れたいものだが、貧乏年金生活者の私が何時実現出来るか？ 出来れば何処かの出版社が再版してくれればいいのだが･･･。
ともあれ、いい作品との出会いがその人の意識を変える。私も今回の番組を見て大いに写真に対する意識改革をさせられた。教えてくれたＫさんには感謝せねばなるまい。
安曇野には美術館が多い。これは禄山美術館。
