お散歩クラブのＵさんからお誘いがあって山菜採りの第4弾、ゼンマイ採りに出かける事にした。今日はかなり暑くなりそうなので水と帽子持参で出かける。お目当ての採取場所は下見をした時よりもかなり雪は消えていた。長靴を履いて（困った事に破れている長靴で余り用をなさない）早速突撃！なにせここの採取場所は皆崖っぷちに生えているので木にしがみついて採らなければならない。おまけに雪解け水で土が軟らかくなっているので足が滑る。必死で片腕で木の枝をつかみ、もう片方の腕でゼンマイをちぎる。採ったら横か上方へ移動してまた採る。この繰り返しであるが移動するだけでも容易ではない。
「足が滑る〜！落ちそうだべ〜！」
「腕が難儀の〜。ああ、腰も痛うなってきた。」
「ぐわ〜、落ちた〜！泥だらけだ〜。」
「汗が目に浸みる〜。丹下左膳になっちもうた。」
などとギャー、ギャー喚きながら採っている。（やかましいの〜）崖に取り付いているだけで体力を消耗する。山登りよりよっぽどきつい。ゼー、ゼー、ハァー、ハァー。休憩にすることにした。ついでに採ったゼンマイの綿やゴミを落とす。これをしておけば家に帰ってからが楽だ。
入り口の所は大体採ったので奥へ進むが雪が遅くまで残っていたせいか、どうも余り昨年の今程は採れなかった。小さいリュックだったのでもう余り入らなくなったのと疲れたのとで帰ることにした。長靴はいつの間にか両足とも破れていて靴下は泥だらけになっていた。まあ今年の初回としては収穫のあった方だろう。
家に帰って早速茹でて天日干し。ゼンマイは中々手間がかかるからやっかいだ。ま、しかし常に台所事情が思わしくない我家にとっては貴重な食料だ。頑張って干すべえ。
干したゼンマイ。この後何回も揉んだり干したりを繰り返す。
丸めて干していたら庭を有り難くない奴が通過した。この陽気で出て来ましたね。Ｋさんがいたら何を言われるかわからない。
「あー、やだやだ、ザイゴ（田舎）は。こんなのが出てくるんだから。やっぱり秘境朝日が丘だな。ボクチンちは都会だから間違っても出てこねーぜ。」
とか何とか。Ｋさんはこいつが大の苦手であった。うむ、ならばＫさん撃退用に本当に飼っておいてもいいな。ヒヒヒ・・・・・
陽気に誘われておいでなすったね。
