すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

柏粼の花火

 親戚に頂き物の御礼の電話をしたら、友人が柏粼の花火を見に行くツアーに参加するというのだが、柏粼の花火はそんなに凄いのかと仰るので、ええ、すごいですよと返答した。まあ、とても全国一と自慢する訳には行かないが、柏粼の花火は確かに年々スケールアップして他県から観光客を呼べるまでになった。まあ、ちょっと見所と特徴を挙げると

 1.長い海岸線を利用したワイドな打ち上げ。(これを私はステレオ花火と
  勝手に呼んでいる。)
 2.花火を海に打ち込む海中スターマイン。
 3.尺玉100発一斉打ち上げ。
 4.三尺玉2発同時打ちあげ。(今年はどうなるかわからないが)
 5.尺玉300連発。
 6.市民一同による豪華スターマイン。

とまあこんなところだろうか。長岡の花火は二日にわたって行われるので総数においては確かに劣るが、一日に打ち上げる花火の数は決して負けていない。また広い砂浜でゆったりと見物出来、しかも海中スターマインは間近に見られるので迫力満点だ。

 以上柏粼市のとんだ観光大使になってしまったが、私の子供時代とは大分花火大会のスケールも雰囲気も変わってしまった。昔は鵜川の河口で7月25,26日の両日に渡って行われた。今みたいにやたらスターマインが上がる訳でも無く、数も多くは無く三尺玉なんて代物も無かった。ただ今でも懐かしく思い出されるのは仕掛け花火である。これはハサ掛けの木みたいに縦横に丸太を組んでそこに花火を仕掛け、文字が浮き出るようにしたものである。文字が浮き出ている間にスターマインが上がった。浮き出る文字は当然スポンサー名である。昔金鳥蚊取り線香のテレビコマーシャルで美空ひばりが出ていた時にこの花火の画面があり、「金鳥」の文字が浮かび上がっていた。

 また当時は花火にスポンサーがつけたタイトルみたいなのが付き、それをスポンサー名と一緒にアナウンスしてあげた。誠にのんびりしたものだが、派手に打ち上げる今の花火よりも何だか一種の情緒が感じられて私は好きだった。花火大会の翌朝浜に行ってみると花火の玉のかけらが落ちていて、それを見つけるのが楽しかった。

 時代は移り変わり、最早昔日の面影は無いが、花火が鳴るとそぞろ気持ちが逸るのは今も変わりないが、毎年見に行く事はしなくなった。出かけるのが面倒なのである。それと人混みが余り好きでないのもある。でも連れて行ってくれと頼まれれば、市民の一人として柏粼の観光に一役買わねばならないと思っているので、いくらでも引き受けますよ。(縁もゆかりも無い人は嫌だけど)