すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

そう言えば・・・・

 夕食後テレビを見ているとふと
 「そう言えば今年はまだ笹団子とちまきを食べていなかったな」
と突然思い浮かんだ。子供の頃は毎年閻魔市が来る頃になると必ず家で作っていて呆れるほど食べたのに、今では滅多に食べなくなってしまった。

 まあ食べようと思えばお金さえ出せばいつでも食べられるのだが、何というか、やはり自分の家で手作りしたものが妙に恋しい。家では両親が作っていて、姉などは笹でくるむのを手伝っていたようだが、幼い私は専ら食べるほうに没頭していた。もう道具もなくなってしまい、作り方も分からないので、今更作ろうとも思わないが、時期になると食べていたものを食べないとなると妙に寂しい。

 笹団子を作るために姉と笹やヨモギを取ってきた事が思い出される。ひょっとして無性に笹団子やちまきがこの時期欲しくなるのは、材料を求めて歩き回った事が記憶に懐かしく閉じ込められているせいかも知れない。

 段々家独自の料理や味という物が無くなってきた。巷には様々な食べ物や料理が溢れているから、自分の家で作る必要が無くなった。お金さえ出せば簡単に手に入るから、家族構成が小さくなっている今、家で大量に作るのは不経済というのも有るだろう。だが何故なんだろう。あの頃食べた物の記憶が鮮明に残っているのは。ひょっとして食べ物の記憶はその時の自分の姿や行動の思い出がが味に加わっているのかも知れない。

 今一度あの頃を思い出す味に出くわしたいものだ。