今月はこの後予定が色々とあるので、今の内に山へ登っておこうとMさんやUさんに提唱したら快く引き受けて貰えたので、9年前に登った長野県の虫倉山へ行くことにした。短時間で登れるが、北アルプスを始めとして周囲の山が一望の絶好の展望台だ。途中あちこち寄ることも考慮して朝6時に家を出た。ところが・・・・・・。
新潟県はまだ良かったが、長野県へ入るとどうもお天気がハッキリしない。山の方は雲がかかっているし、全体的に霞がかかったような感じだ。どうやら今回も眺望の方は駄目らしい。まあ、お天気ばかりはしょうがないですね。
「道の駅しなの」から見た妙高山。霞んでいますね〜。
これからお天気が良くなって見えてくれることを願い、鬼無里へ入る。ところが途中でナビがおかしな事を口走ったので、その後周辺をうろうろする羽目に。30分以上ロスして漸く正規の道を発見。これでいいと思ったのも束の間。車は道幅の狭いクネクネと曲がりくねった道路に入る。あれー、9年前はこんな所走ったっけ?疑心暗鬼を生じながらも目的地との距離は確実に縮まっているのでまずは大丈夫だろう。そのうち「虫倉山薬師沢コース」
と書かれた標柱を発見。だが目指す登山口はここではないので先を行く。
漸く登山口近くに来た。今日登る「不動滝コース」前回登った「さるすべりコース」の行く先を書いた看板が立っていたが、道が3本に分かれている図が書かれていた。え〜とさるすべりは一番右だからここへは行く必要なし。一番左は入り口が一番狭く部落へ入って行く道のようだから、これも違うだろう。真ん中の道が一番怪しい。で、ここへ行く。しかし入って行くと道は曲がりくねり、どんどん狭くなって行く。おまけに虫倉神社と書かれた標識も出てきた。おっかしいなあ。虫倉神社があるのはさるすべりコースの筈だったんだが・・・。
その後もどんどん標高を上げて行くとさるすべりコースと書かれた看板が出てきた。ゲッ、ここはさるすべりコースか?なんでそうなるの?面倒臭くなったMさんとUさんは遅くなったからこのコースでいいと言う。う〜ん、でもなあ、折角ここまで来たんだから違うコースを登りたい。渋る二人を説得してまた戻る。道が狭いので、下りはもっと注意が必要だ。
太田の水車小屋。9年前はちゃんと水車は回っていたのに、
今は動いていない。隣ではお店が営業していたはずだが
閉められてひっそりとしている。これじゃ看板が泣いてますよ。
先程の看板を見るとどうやら一番入り口の狭かった道がどうやらそれらしい。と言うより、それしか残っていないのだ。車を入れると畑を耕しているおばさんがいるので、尋ねてみると不動滝コース間違いなし。やれやれやっと登山口へ着くことが出来る。
はい、漸く予定の1時間遅れで着きました。今回は苦労したなあ。
大体この林道はナビの地図に出てないんだから、余計にわかりにくいんだよ。
出発です。不動滝コースの名の通り、いきなり不動滝にお目にかかる。
えーと、タツナミソウかな?
エンレイソウ
[
歩いてる途中でひょいと見つけたオキノコ様。
な、なんとキイロスッポンタケではないか。やったべー!
この時期のキノコはあんまり無いので貴重だ。しかもキイロスッポンタケとは。気をよくして先へ進む。下山してきた人たちと挨拶をする。途中で道やコースを間違ったことなどを話すと、さるすべりコースや他のコースは地震のため登山道が崩落した所が有り、通れないとのこと。あいやー、さるすべりコースを止めて良かった。まさしく怪我の功名だ。いや、拙者は実はこのことを見越しておったのだよ、ふふふ、どんなもんじゃ。(嘘をつけ!)
などとおふざけしながら歩いて行くと前方に東屋が見えてきた。
おお、東屋だ。ガイドブックによるとあそこは展望がいいらしい。
ちょうどいい。あそこで一服しよう。」
ありゃあ、潰れていました。(笑)多分地震のせいでしょう。
東屋の所からは北アルプスが少し見えましたが、雲と霞で
よく見えません(涙)
ムラサキヤシオツツジ
頂上の直ぐ下に「いっぷく虫倉」と呼ばれる展望のいい涼しい
場所がありました。ベンチも有り、休むにはもってこいの場所
なのですが、既に家族連れの先客がありました。残念。
頂上ですが以前の半分程度が地震で崩落しており
ロープが張られていました。望遠鏡も撤去されていました。
トホホ、それで北アルプスを見ようと思ったのに・・・。
うわー、こんなに崩落している。この次また大きい地震が来たら
どうなる?
漸く戸隠連峰(ギザギザの山)と高妻山(右の丸っこい山)が
見えてきた。
頂上は日当たりが良く暑い。さっきのいっぷく虫倉が恋しい。(笑)
昼食を摂っていると新しく登山者が来始める。頂上が狭くなってしまったので早々に切り上げ下山に向かう。
登りでは私以外キイロスッポンタケを見たことがなかったので皆に見せる。私が教えていたら他の登山者達も注目する。この時期キノコが有るなんて誰も思わないでしょ。
グレバのネバネバは虫に舐められて無くなっていた。
でも蠅や虫が何で集まるんだろう?あんなに臭いのに。
下山したら登山口に頂上は地震で一部崩落していることや、他の登山道は使えない事が書かれていました。登る前によく読んで行かないと駄目ですね、アハハ。(コラッ、笑って誤魔化すな!)
さてお風呂に入らねば。4,5キロ先に「やきもち家」と言う面白い名前の宿泊施設が有る。食事も日帰り入浴も出来る。では行ってみるべえ。んで出発したが、道は激しくグネグネで狭い。この辺りの道はこんなのばっかり。結局距離は大したことないのにえらく時間がかかってしまいました。でもこんな山の中なのに立派な建物。
「やきもち家」と言う変わったお名前。やきもち焼きの人が
経営してるのかな?
風呂に浸かり、汗と疲れを取り、帰路に向かいます。また来た道のグネグネを通るのは疲れるので、いったん善光寺の方へ出て帰りました。それにしても暫く来ないと山でも変わっているものですね。