すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

海谷山塊 駒ヶ岳登山

 今年最後に登る山として選んだのは海谷山塊の駒ヶ岳だ。余り遠い所まで行くのは、ここまで季節が押し詰まってくると、日暮れも早い事から、中々容易でない。そこで車で1時間半ほどで行けるこの山を選んだ。

 実は14年前にもこの山は同じ様な時期に行っている。その時はガスっていたため、眺望が得られなかったので、今回はそのリベンジだ。この山はドーム状というか、台形をしているので、最初は急登が続くが、後は傾斜が楽になって、比較的簡単に登れた覚えが有る。それもあって我々ロートル部隊が今年最後に登る山としてはちょうどいいだろうと思えたのだ。おまけにブナ林が有るのであわよくばおナメコ様も取ってくれんと、意気込んで出かけたので有った。

途中の道から見た北アルプス。既に冠雪している。

明星山の荒々しい山肌。

 早朝6時前に我が家を出発し、ナビを使わなくても何とか目的地の海谷三峡パークに着きました。

私の車を入れて駐車しているのは僅か4台。平日なので無理も有りませんが紅葉のこの時期、晴天なのに訪れる方が少ないのはちと寂しい。

手早く身支度をして登山口の林道の所まで来ると、立ち入り規制の看板が
有り、鎖が張られている。ありゃあ、これって登っちゃいけないって事?
どうやら焼山の火山活動活発化で警戒レベルが1になったので、こんな風にしたらしい。登山禁止とはなってないので、そのまま構わず進む。
でもこんな表示が有れば、益々登る人は少なくなるよね。

斜面を削られた青海黒姫山の痛々しい姿が目に入る。

ブナ林の中の林道を歩く。気持ちの良い朝だ。

ブナ林の中にこんなじょうご型をした布袋があちこちに設置して
ありました。何のため?

個人の方の山小屋で有る駒ヶ岳ロッジに着きました。ここを過ぎると
林道とはお別れで、いよいよ山道に入ります。

最近は訪れる人が少ないのか、道の両脇は荒れていて、一抹の
寂しさを感じます。今日の登山者は我々だけ?

タムラソウ?がまだ咲いていました。

最初のハシゴの所に到着しました。以前はこのハシゴは
鉄製だったんだけど、いつの間に変わってしまったのかしら?
それはともかく、ハシゴの終わりの所で、上の岩に上がるのに
足を掛ける場所を中々見つけられなくて苦労しました。(笑)

地元の人が「ジョウゴ」と呼んでいる露岩地帯。
ここでMさんUさんが獣の臭いがすると言い出す。
熊さんでも近くにいると困るので、皆大声で「熊さん、来るなよ」
と叫ぶ。

続いて第2のハシゴ出現。これも14年前は短いアルミ製のハシゴと
ロープの組み合わせだった。この縄ばしごは足を掛けづらくて
登りにくい。

 その後はロープまたロープの連続で、しかも勾配の非常に強い登山道が続く。時には四つん這いになって登らなければならないほどの急傾斜だ。前に登った時もこんなだったっけ?

急勾配の登山道に悪戦苦闘しながらもしっかりおキノコ様は
見つけますよ。クリタケ発見。

これはハナビラニカワタケ。キクラゲの一種だ。

 時には断崖絶壁の脇を通り、朝露に濡れた急勾配の岩肌をロープにすがってよじ登りしながら、漸く急傾斜地帯を突破。これから少しは楽が出来るかなと思ったんですが、中々そうは問屋が卸しません。第2のブナ林に入っても、今迄よりも幾分か増しな程度です。この山は中々手強い。

漸く幾分か傾斜が緩みました。ブナ林は紅葉が美しい。」

「ブナの泉」の看板が有ったけど、肝心の泉は何処に有るんだ?

 漸く尾根道に出る。やっと道が平坦になって楽になる。しかし
、ここからが長かった。行けども行けども中々頂上が見えてこない。時折樹間越しに道の先にピークが見える。もしや一番先の所が頂上か?

 予感は当たった。その後も延々と歩いてやっと頂上に着く。長かったあ。

漸く頂上に着くと、噴煙を上げる焼山の姿が目に飛込んでくる。
前回とは打って変わって、快晴で360度の眺望で有る。

峻険そうな鬼ヶ面山の峰々。

鬼ヶ面山の背後には権現岳から鉾ヶ岳の山稜が。

焼山どアップ。噴煙が今日は一段と高く登っています。
頂上は少し冠雪してるように見えるが、どうやら火山灰で
白くなってるようだ。左手奥の山は影火打?

鋸岳。駒ヶ岳〜鬼ヶ面山〜鋸岳への縦走は熟練で体力が
有る登山者だけに許されたコースだ。

日本百名山雨飾山の巨体。

頂上は360度の展望だ。山頂には祠が有ったが標高を示す
標識は14年前と違って倒れていた。