近頃テレビのニュースで良く投資詐欺の被害の事を耳にする。何十万、何百万はまだいい方で中には2千万円もの被害に遭い、家まで手放さざるを得なかったという人もいる。いや、上には上がまだいるもので6億9千万の被害に遭った者さえいる。
ここで私が驚くのは大抵の方がそれなりにお年を召されている方で、もうそれだけのお金が有るのなら何も危険な投資をやってまで財産を殖やす必要が有るのかと言う事だ。あと何十年も生きられる訳じゃ無し。余計なお世話かも知れないが静かに余生を送ったらいいのではないかと思ってしまう。
第一億を超す金が有ったら何も怪しげな儲け話になんぞ乗らなくていいと思うのだ。「金持ち喧嘩せず」「君子危うきに近寄らず」という言葉も有るくらいだ。そんなに儲けたいのかねえ。どうせあの世までは持って行けないのだから、そのまま余生を安楽に過ごす程度のお金が有れば投資話に血道を上げる必要は無い筈だ。
大体もう一つこの手の詐欺でおかしな点は投資者が運用を相手に任せてしまう点だ。こう言うのは大体詐欺だと思って間違いない。投資をしたければそれなりの証券会社を通じて自分でこれはと思う投資信託なり株を買い、その動向を毎日自分でチェックするようでなければなるまい。相手に任せっきりではどうぞ誤魔化して下さいと言っているようなものだ。
それが面倒臭いならば投資話には消して乗らない事だ。世の中に確実に儲かる上手い話がそんなに簡単に有るはずが無い。年輪を重ねて人生経験も豊富なはずの方がどうしてそんな簡単な事が分からないのか不思議である。やはり金に目が眩んでと言うしかない。欲に切りは無いとは良く言われるが、功成り名を遂げた方がせめて晩節を汚す事の無いようご自愛を求めたいもので有る。
