久しぶりに通販でレコードを買った。たまにＫさんが面白いレコードを買ってきてくれたことは有ったが、自分で買うのは本当に久しぶりだ。今回はヴォーカルのレコードをほしがっているＹさんのためのレコードも入っている。なにせ私は貧乏人。Ｋさんのようにそんなにちょくちょく買えないから、今回も買ったレコードの半分はＹさんの物だ。しかもなるべく名盤でお値段の安い物を見繕っている。
ヴォーカル好きなＹさんは実力のある歌手でないと満足しない。白人の美人歌手でも歌が下手なら駄目なのである。まあかく言う私もヴォーカルが好きで集めたアルバムは200枚を下らないだろう。しかし好んで聞くのはそのうちの1割くらいである。考えてみたら評論家先生や雑誌の広告に随分騙されたものである。結局歌の上手い歌手に最後は落ち着くのである。まあ日本で言えば美空ひばりか。
とにかく色んな歌手のレコードが山ほど出ているが、聞いても良し、聞かないでも良しの類いの歌手はそれこそ掃いて捨てるほどいる。だが落ち着いて聞けて何度もターンテーブルに乗るのはビリー・ホリデイ、御三家（エラ、サラ、カーメン）男性ならサッチモ(ルイ・アームストロング）辺りになるのである。
だから最近は怪しげな白人女性ヴォーカルなど歯牙にも掛けない。何度こんなのを買って痛い目に遭ったことか。(笑)ちなみに今回私が買ったのはアーネスティン・アンダーソン、ペギー・リー、エラ・フィッツジェラルドの3枚。エラのレコードは実はＣＤで持っているのだが、やっぱりアナログ党の私としてはレコードが有ればそちらを買わざるを得ません。
と言う訳で懐のショボイ私としてはせいぜい3枚がいい所です。これでも清水の舞台から飛び降りたつもりで買ったんですぞ。(大袈裟な！）はい、でもこれでいいんです。一度に沢山買うとどうしても聴き方が雑になってしまう。一枚、一枚を愛おしむように聴く。これが大事なんじゃないかと思う訳です。え、何？買いたくても買えないだろうって？そ、そんなにハッキリ言っちゃいけませんよ、アアタ。私としては生活費にも趣味にも応分に金を分配しなけりゃならんと思っとるだけですよ。え、とっくに趣味に金を掛けすぎてるって？アハハ、まあそう言うご意見もございましょうが、本人はちっともそう思ってない所が病気の病気たる所以なんでしょうな。
