このところ音楽を聴くのを何日かお休みしていたので、久しぶりに聴きたくなった。英会話教室から帰った後、早速レコードに針を落とす。静かな空間にカーメン・マクレエの声が浸み入る。おお、いいですねえ。深夜に聴くと一層良く聞こえる。何者にも邪魔されず、落ち着いた気持ちで鑑賞出来る。やっぱりこういう時はヘッタクソな歌手じゃあ駄目なんですな。況してや深夜に演歌なんて冗談じゃない。(笑)
レコードやその演奏者や歌手の真価が分かるのはこう言った一人ゆっくりと音楽に浸れるときであろう。大勢で話ながら聴いて本当の醍醐味が分かるはずがない。また深夜のヴォーカルの良い所はあたかも自分一人のためにその歌手が歌ってくれてるような錯覚に陥ることである。こりゃもう最高ですよ、アアタ。でレコードを1枚、2枚聴くうちに段々と多少お色気のある歌手を聴きたくなる。それも白人。こりゃもう男の悲しい性ですな。んでジャケットを見てニヤニヤしながら聴いている。（お前、変態か？）
かくして夜はどんどん更けて行き、私はまたもや寝不足に陥る訳です、嗚呼！
ビリー・ホリデイの名唱でお馴染みの「奇妙な果実」だが
カーメンの歌もそれに劣らぬ名唱だ。ギターのマンデル・ロウの
伴奏がまた良い。
