すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

ジャケット歌手

 この間ミーさんがドライバー&ホーンを取りに来た時、まだ時間が有ったのでお昼を食べてから音楽を聴くに及んだ。たまたまヴォーカルのレコードを探していた時、目ざとくミーさんが飛び出したレコードのジャケットを見て「あ、それ掛けてみて下さい」と言った。見るとジェリー・サザーンのレコードではないか。

 

 「ああ、これね。どうって事のないレコードだよ。俺も地元FM局でディスクジョッキーをやっていた時、確か食べ物、飲み物特集なんかやった時かけたことあるけどね。煙草吸ってるジャケットなもんだから、『煙草の写ってるジャケット』なんて言うと必ず取り上げられるんだよね。でもヘッタクソな歌手だから、こんなの買う必要はないよ」と私はボロクソである(笑)するとミーさんは「いや、ジャズ雑誌にやたらこのレコードは登場して来るもんだから、ちょっと気になって」と言う。

 

 じゃあ試しに聴いてみるかいとターンテーブルに乗っける。で、ミーさん、最初の1曲を聴いただけで「ああ、もう分かりました」とにべもない。(笑)

「いや、下手じゃないと思うけど、確かにどうって事ない歌手ですね(笑)」

「んにゃ、下手です。声にも魅力がないし、歌い方もなってない。あのね、そもそもこの手のレコードは掃いて捨てる程有るのよね。そして評論家先生方が何故か白人ヴォーカルがお好きな方が結構いて、白人ヴォーカル、白人ヴォーカルと宣うもんだから、皆騙されて買っちゃうんだよ。俺なんかどれ位スカを掴んだことか。(涙)」

 

 特に元ジャズ喫茶経営者の某氏なんかヴォーカルは美形の白人に限るなんて言うもんだから、益々騙される人が増えちゃったんだよね。あのね、いくらお顔が良くたって歌が下手じゃどうにもならんでしょ。大体ご自分でも仰っているように黒人が駄目なんてひどい偏見ですな。(笑)まあ、趣味は人それぞれだからしょうがないけど、こういうレコードはどうしたって滅多に我がターンテーブルには乗りませんな。ま、こう言う歌手はジャケットだけの歌手、つまりジャケット歌手ですな。ピンナップガールと言うのが有ったけど、それに類する物です。聞くに値しません、ハイ。

 

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 こんな碌でもない歌手を聴くよりもこちらの正当派を聴くべきです。これぞジャズ歌手。やはりビッグ・バンドで鍛えられた歌手は違いますなあ。実力が天と地程も違う。お顔だってベティ・ローシェの方が余程良い。黒人といえども魅力的な顔をしてるんだよね。胸を見せればいいってもんじゃないのよ。(笑)

 

 ミーさんもこの人の歌を聴いて「ああ、このレコードはいいですね。録音も良いし」との事。そうでしょう。私の愛聴盤なんだから。大体ビッグ・バンドの歌手なんて下手な人は勤められないんだから。

 

ベティ・ローシェ。どうです、こちらの方がずっと魅力有るお顔でしょう。

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 エー、と言う訳で、そのベティ・ローシェのヴォーカルをお聴き下さい。曲はお馴染み「A列車で行こう

 


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