以前コミセンへ行って書類を綴じるのに主事さんからホチキスを借りたが、そのホチキスが軽い力でバチン、バチンと綴じられるので驚いた事が有る。小型のホチキスなのにかなりの枚数の書類が綴じる事が出来そうなので、今時の文房具は凄いと感じた。考えてみればホチキスなんて物は構造が単純なだけに壊れにくい。だからそのままずっと使い続けてきたが、こんなに使いやすくなっているとは知らなかった。
私は会社勤めの経験が無いので、事務用品に疎かったのだ。その手の情報は我家の出入り業者Ｋさんからたまに聞く事が有った。例えば消しゴムで消せるボールペン。修正が効くから便利だという。エーッと他にも何か聞いたが忘れた。まあ斯様に文房具の世界は進歩しているという。
そこでこの間コピー用紙を買いにホームセンターへ寄った折、ホチキスと穴開けパンチを買ってきた。コミセンで使ったホチキスの感触が忘れられなかったからで有る。力が要らないばかりか、かなりの枚数が綴じられるのが便利だ。今迄のホチキスでは針が貫通しても、中々先が曲がって綴じる所までは行かなかった。まあ、こちらが制限能力以上の使い方をしているのに無理がある事は最初から承知しているのだが。(笑)
新しいのを買うと当然今迄のは使わなくなる。壊れてもいないのに勿体ない話ではあるが、やはり便利な物には叶わない。穴開けパンチはまだ使っていないが、こちらもたぶん今迄の物より使い勝手が良くなっているのだろう。知らない事は怖い事だし、損をする事でも有る。
例えば壊れていないからと言って、古い冷蔵庫を使い続け、電気代を損している事に気がつかないことがある。冷蔵庫なんてやたらに壊れる物では無いから、長い間に電気代で冷蔵庫が買えるくらいの差額が出てしまう。勿体ない、勿体ないと言いながら、実はそれ以上の勿体ない事をしている事に気が付かない。消費者は賢くあらねばと思った次第である。
