すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

辻井伸行ピアノリサイタル

 旧英会話クラブのIさんが辻井伸行のピアノリサイタルのチケットを買ったが、キャンセルが2枚出てしまったので、私とSさんに一緒に行ってくれないかという。私はたまたま空いていたので二つ返事でOKした。Sさんも非番の日だったので行けるとの事。チケットの価格を聞いたが、Iさんはそれには答えず終いだった。

 さて当日私が会場となる新潟市市民芸術文化会館、通称「りゅーとぴあ」まで運転を頼まれた。Iさんはそこまで運転する自信が無いという。ま、いいか。実は私も運転は余り好きな方じゃないんだが、下手でない事は確かだ。(笑)

 さて会場に夕刻5時に着きました。開演の6時半までまだ間があるので、コーヒーなどを飲みながら、展望台からの新潟市の眺めを楽しんでおりました。やがて開場となり、Iさんからチケットを受け取るが、そこに書かれている入場料を見てびっくり。S席7,000円とあるではないか。道理で値段を聞いても答えなかったはずだ。Iさんは無理を言って一緒に来て貰ったんだからとお金を受け取ろうとしない。そこでSさんと相談して演奏終了後、夕食を食べる時でも払うお金を決めることにした。それにしてもキャンセルした二人は人にチケットを買わせておきながら、お金も払わずキャンセルとはひどい。決して安い入場料ではないのに…。

 さて演奏が始まった。曲はショパンの「英雄ポロネーズ」から。ドビッシー「月の光」、ラヴェル「無き王女のためのパヴァーヌ」とお馴染みの曲が続く。ショパンは少し肩に力が入ってるようで、もう少しゆとりと曲の深みを出して欲しかった。この辺りは若さの所以かも知れない。

 続いてラヴェル「水の戯れ」、リスト「ラ・カンパネラ」の演奏があり、前半は30分ほどで終わった。うん、演奏自体はそんなに悪くないんだけど、ちょっと物足りないかな。

 休憩20分を挟み、後半はガーシュイン、サティ、そして最近の作曲家であるウクライナカプースチンの「8つの演奏会用練習曲」。彼はこの曲を一番溌剌と演奏していたように思う。若干ジャズの香りもこの曲からは感じられた。後で彼の話を聞けば子供の頃はジャズ、クラシック、どちらもやっていて、どちらの道へ進もうかと迷ったという。う〜ん、やはりね。私個人としてはジャズをやるほうが彼には合っているし、また楽しそうな気がするんだけど、これは私の欲目か。(笑)

 アンコールは何と2曲もやってくれた。サービス精神の旺盛な方だ。(笑)会場の万雷の拍手を受けていた。久々に私も耳の肥やしになった。やっぱり上手い人の演奏は心が豊かになる。

会場となった「りゅーとぴあ」は音響抜群の音楽ホールだ。
ここを訪れるのは十何年ぶりか。

 演奏会終了後、漸く夕飯となる。開演前より演奏終了後に落ち着いて食べたいというSさん、Iさんに同意してそうすることにしたのだ。ここでSさんと相談してチケット代として各々3千円をIさんに支払う事にした。Iさんは頑なに拒否したが、我々としてもこんなに高額なチケットを只で受け取る訳には行かない。私たちも十分に演奏を楽しんだのだから。恐らく私たちはIさんが誘ってくれなければ、こんな演奏会のある事も知らなかったのだし、結果的に低料金で鑑賞出来たのだから、礼を言うのはこちらである。

 ともあれいい演奏が聴けた有意義な午後でした。