中学の時の同級生Ｏ君が電話を掛けてきて、寄っていいかと訊くので、ちょうど散歩から帰って来た私は暇だからいいよと応えた。程なくしてきた彼は何か手に持っている。手土産に持って来た物は栽培されたシロシメジだった。栽培物は初めて見るが、非常に綺麗で何かエノキダケを巨大にしたようにさえ感じる。ベーコンと一緒に炒めて食べると美味しいそうだ。おお、ちょうどベーコンは買って有る。これで夕飯の一品は作れるな。（笑）
さてＯ君が来て話すには最近職場の不公平感が嫌になり、辞めたとのこと。また職場の仲間関係が上手く行かないこともあって面倒くさくなったという。無論彼は一所懸命やっていて、お客さんの受けもいいのだが、上司がどうも職員のことをしっかり把握してないようで、自分の努力が分かって貰えないのが残念みたい。
まあ、私みたいにとっくにリタイアしていてもおかしくない年齢なのに、まだ立派に働いているＯ君は見上げたものだが、一方我慢してまで勤めなけりゃならない年齢でもあるまい。自分が好きな勤め場所を探せばいいだけのこと。聞けば東京で暮らす一番上の姉さんが彼と同居したいと言ってきているので、その為に少し家を改造しなければならないから、ちょうどいい休み期間になるという。まあその間、次の職場を見つけるまで良い充電期間となるだろう。
で、彼の愚痴を聞いたからには、こちらの愚痴も聞いて貰わにゃならぬ。（笑）30数年付き合ったコーさんと別れた話など存分に聞いて貰い、些か溜飲を下げた。まあ、こうやって互いに愚痴を聞くだけで何となく気持ちが楽になるんだよね。愚痴を言い合える友がいるってのはいいもんですな。（笑）
で、彼が帰った後、早速戴いたシロシメジの調理に取りかかる。もやしとベーコンを入れ、一緒に炒めてハイ一丁上がりにしようと思ったのに、肝心のもやしが無い。しょうがないからネギ少々、ナス少々、ピーマン少々、油揚げ少々、（みんな少々だね。――ウルサイ、材料がねえんだからしょうがないだろ）これにベーコンを加え、シロシメジと一緒に炒める。隠し味に焼き肉のタレを途中で少々入れる。炒め終わった後チーズをかけ、レンジでチン。おお、でけた。
さてお味はどんなかな？ まずは一口パクリ。オホー、美味いでんがな。適当に作った割りに味は最高だす。わては料理の天才と違いまっか？（どうして急に関西弁になるの？）エー、うみゃあことはうみゃいが、肝心のシロシメジの味はヨー分からんかったでよ。（アホ！）ま、とにかくＯ君、ご馳走様でした。
