今年も旧小国町で開催される「愛とヒューマンのコンサート」へHさんとUさんを誘って行ってきた。愛とヒューマンのコンサートは元々はオウム真理教の事を調べていた坂本弁護士を支援するコンサートとして開かれていたものだが、坂本さんが亡くなってからは災害被災者や障害者支援と言った目的で開かれている。今年で32回目だそうな。良く続いているものだと感心する。
さて今年の出演者はお馴染みヴァイオリンの松本克巳さん、尺八の林真山さんと、その娘さんの美土里さんでピアノをやっています。今回はいつものように秋の夜では無く、珍しや、この時期、しかも昼間の開催です。何でも暑くならないうちにと言う事だったのらしいですが、生憎今日は真夏日となってしまいました。(笑)しかし会場はエアコンが効いていて涼しい。
コンサートはまずいつものように小国コーラスの合唱から始まります。小国コーラスは当初はもっとメンバーがいたようですが、少し減ってここ何年かは現有メンバーで頑張っています。もう少し男性の加入が欲しいところですね。それでも毎年上達していて、少数精鋭なところを遺憾なく発揮。素晴らしいコーラスを聴かせてくれました。
尺八の林真山さんの演奏を聴くのは私は初めてでしたが、日本古来の曲と言うより、寧ろ現代的な演奏が多く、新鮮でした。まあ、他の楽器で例えて言うならばケーナかフルートのような感じでしたが、時折出てくる太い音や伸びのある音は尺八ならではでした。
ヴィオリンの松本さんはこのコンサートの中心的メンバーです。日本フィルを定年後も延長して在籍していたのですが、めでたく辞められて今は自由に演奏活動をしているようです。そのせいか活動に余裕が出来たようで、今回の演奏は中々気合いが入っていました。渾身の演奏でしたね。これは間近で聞く事が出来るのは音楽ファン冥利に尽きるというものでしょう。
最後はピアノ、尺八、ヴァイオリンの珍しい合奏で多いに盛り上がりました。始めて参加したHさんにも満足戴けたようで幸いでした。素晴らしいプロの演奏を間近で聴けることは滅多にありません。しかもお代は心づくしで結構というのですから、これは長く続けて欲しいコンサートです。無論出演者の皆様方の善意が無ければ到底開催出来るものでは有りませんが、この弱者支援のコンサートの輪が広がって末永く続いたらと思って帰路につきました。
コンサートはまず小国コーラスの合唱から始まりました。
プロの方はまずヴァイオリンの松本克巳さんの「中国地方の子守歌」から始まります。
尺八の林真山さんは現代的な楽曲でみんなを驚かせます。
聴衆を交えて森山良子の「さとうきび畑」をみんなで歌い、演奏しました。
林さんの娘さん、美土里さんは裏方役のピアノで頑張ってくれましたが、「乙女の祈り」で素晴らしいピアノ独奏を聴かせてくれました。
林さんは2種類の尺八を操っていました。
松本さん、渾身のツィゴイネルワイゼンとバッハのシャコンヌの演奏です。